妖婆 死棺の呪いの作品情報・感想・評価

「妖婆 死棺の呪い」に投稿された感想・評価

ここまでカルトとして認知されているとなると、もはやカルトなどとは言えないのではないかと思う。
死人に悪霊が乗り移らぬよう僧侶が寝ずの番をさせられるというのは、日本の怪談にもありそうなはなしだ。
魔女の変身した姿として主人公の神学生を脅かす超絶パーフェクト美女のナターリャ・ワルレイの魅力や、ラストのロシア妖怪総進撃のくだりをもって評価されることが多いが、この映画全体を覆う独特のムードがまず素晴らしい。寒々しく気だるげで世界から切り離されたかのような、退廃した風土と停滞した時間、そしておとぎ話のような牧歌性が同時に垂れ込めている。他に似たものを知らない。この映画でしかみたことがない世界観だ。
ともあれ物語のハイライトが、ラストの祭り感であることにかわりはない。かわいい。いとおしい映画。棺桶の上にのってくるくる回るサーフィンは本当にかわいい。衣服のたなびきを見るに実際かなりのスピードを出してまわっているように思うが、ある一点を軸にして同じ位置を回っているので、かなりかわいい。わっしょい。
修道院で暮らしている意志薄弱な神学生が、若い娘の姿に変身することができる老婆の呪いに翻弄させられてしまう。まだ革命の息吹すら存在していない中世のロシアを舞台にして、ハマー・フィルムさながらの幻想的なホラーを描いている、ロシア産怪奇映画。

小さな町に招聘された神学生が、棺の中の美しい娘を相手取り、悪魔祓いをするというのが物語の骨子。正体が老婆であることを知りながら、八方塞がりの状態で仕方なしにやらされるところがギャグ要素になっている。

ロケ撮影、スタジオ撮影、スクリーン・プロセスを駆使しながら、どうにかこうにかファンタジー・ホラーを拵えているのが面白い。チープな手作り感覚がキッチュな味わいを際立たせており、大仰な芝居と突拍子もない展開に大笑いすることができる。

美しい娘を目前にしたときの色めき立った葛藤はあまり描かれず、弱腰の神学生が粉骨砕身する過程をひたすら描いていく。疲弊した神学生を容赦なく教会に押し込んでしまう町人たちが、一番のホラーかも知れない。
大学の図書館にて。観たのが無音のブース室なのでケタケタ笑えない環境だけに、棚で見つけた瞬間の歓びもひとしお。わらわらという言葉の響きそのままに山場で和めます。

ロシアを感じるより、
昭和40年頃を感じてしまうのが何とも愉しい。

日本の妖怪ブームと、
近い時期の製作なので、
嗜み方はおなじかと。


美人さんと魔女のギャップは、
ホントに金貨1000枚分あって、
リアルに残念な気持ちを体感できる。

クロネコの不吉さも100点。
slow

slowの感想・評価

1.4
目を瞑って想像してごらん…。
爺にしか見えない醜い妖婆が
突然、美少女に変わる光景を…。

…そう、
それを人は"悪夢"といいます。

「美女が妖婆に姿を変えられる」
わけじゃなく、
残念ながら「妖婆」が正体です。
妖婆の姿で逆夜這いをかけてきます。
美少女に化けてれば、
タコ殴りされる事もなかったろうに…。
当然の報いですが
そこから妖婆の"呪い"が始まります…。

ストーリーは"耳なし芳一"の
「幽霊侍」と「びわ法師」を
「魔女」と「神学生」にした感じ。
ひねったオチもなく
さらっと終わります。

ええ、つまり……
くそつまんないですッ!( ̄ー ̄)ノ

舞台劇をそのまま映画にした感じで
神学生がバカ大学生のように
はっちゃけまくり、
コミカルな作風のわりに
真面目な空気感があるせいで、
笑いのツボに全くかすりもせず、
それに反して映像は綺麗で
ワイヤーアクションや、
大小の合成トリック映像、
廃墟の怪奇演出など、
お洒落に仕上がってるのが
逆に腹立ってきます。

クリーチャーも一応
終盤わんさか出ますが
昭和の特撮怪人みたいで
めちゃくちゃダサい…。

本編の96%は退屈ですが
夜な夜な棺から動き出す
美少女(中身は醜い婆)が、
結界の中にいる
神学生を見つけだそうと
空中に浮いた棺の上に
サーファーのように乗って
結界に体当たりする場面は
なかなか面白い光景でしたので
そこだけ一見の価値はありッ‼

…ちなみに巨額のお金をかけ
リメイクした映画
『レジェンドオブヴィー妖怪村と秘密の棺』
の続編は現在制作中らしく、
それにシュワちゃん&ジャッキーが
夢の共演を果たすとか!
興味がある方は是非‼★
nck

nckの感想・評価

-

や、おもしろい。

宿を借りたらそこの老婆に肩車を強要され、さらには空中を飛び、馬にさせられそう(?)になったのでボッコボッコにしたら老婆が美女になってた。その後逃げ帰るも“瀕死の美女の祈祷依頼”でまたご対面。美女は亡くなってしまっていたが、三日間、お祈りをすることに。


三日目が楽しすぎるし、壁に入るところを床面で上から撮ったり、棺アタックのぐるぐるするところとか、いい。最後はちょっと納得行ってないけど、笑いながら見れました。
horahuki

horahukiの感想・評価

3.8
自分がボコボコにして半殺しにした魔女の祈祷を、三晩しなければならなくなった神学生の主人公が体験する怪奇現象を描いたオカルトホラー。

ゴーゴリ『妖女』を原作とした作品で、同じ原作をもつ、マリオバーヴァ『血ぬられた墓標』とは内容が全く違ってて面白い。原作は未読ですが、どうやら本作はかなり忠実なようですね。

あらすじ…
神学生の主人公。休暇で故郷に帰る途中、老婆に宿を借りる。その老婆は魔女だった。主人公は魔女に好かれてしまい、連れ去られる。何とか魔女を殴り殺すと、そこに倒れていたのは若くて綺麗な女だった。学校に戻ると先生から、「知らない男に殴られて死にかけてる若い女性から祈祷の依頼が来ているから行ってこい」と言われ…。

旧ソ連特撮映画の父と呼ばれているアレクサンドルプトゥシコ監修なだけあって、特撮シーンが見応えあり。序盤、魔女が主人公もろとも空を飛ぶシーンが何ともファンタジックで幻想的な映像となっていて大好き。そして後半、教会の中での魔女たちとの攻防戦が恐怖を感じるというよりとてもコミカルで面白い。魔女が棺桶で空中サーフィンしながら襲って来るシーンなんて最高に笑えます。

そして教会のセットの雰囲気が凄く良いんですよね。まるで廃墟寸前の古城のような廃れた内装で、真ん中に魔女の入った棺が鎮座しているという、いかにも何か起きそうな、ホラー好きなら絶対ワクワクするシチュエーション。そこに主人公が毎晩閉じ込められ、明け方まで魔女と一対一の攻防を繰り広げる。周囲を見回すカメラとか、横切る黒猫とか、高め方も凄く好き。魔女もビックリするくらい美女だし。

基本的には主人公が魔女の脅威から自分を守ろうとする物語なんだけど、主人公は人間的にあんまりまともな人とも思えないし、ずっと怖がってるだけで神学生として悪に立ち向かおうという気概も見られない。でも、魔女からすると半殺しにされたことに対する復讐譚だし、1人の女性として好きな男を必死に口説き落とそうとする物語にも見えるから、自然と魔女の方を応援しちゃうんですよね。私だけかもしれませんが…(^_^;)

全体的に気の抜けたコメディのようなゆる〜い空気感で、特撮映像も見てて楽しいし、評判通りの良作でした!時間も70分ちょいで見やすいのも良かったです。
yadakor

yadakorの感想・評価

3.0
イタコ風パントマイムゾンビでわろたでした
スプラッタ描写があれば名作だったなー
orange

orangeの感想・評価

4.0
昔オールナイトで観てなかなかのインパクトを残した映画。
やっぱり映画館で観たいよね、と思ったんだけど、フィルムさらに劣化してるような……昔と同じの使ってるのかなあ?

70分そこそこの短い映画だけど見直したら意外と冗長に感じた。
後半の展開がメインだけどお婆さんの表情なんかもなかなかの見所。
そしてお楽しみの三夜。やっぱりかなりの美女。棺アタック!いやー好きだわ。
チープな百鬼夜行はこの時代の特撮ですね。堪能。
原作はゴーゴリ、民話風だけど創作らしいです。
めっちゃおもしれぇ

コープス系映画大好きだし
被写体が宙に浮く映画も大好き

最後大集結するモンスターたちは意味不明
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