いつかアトロクで村山章さんがオススメしていたので。
尺も短くて、内容としてもサクッと鑑賞できて、「これぐらいの規模の作品も観たいもんだよね」と思わせてくれる。
性別問わず楽しめる今どきな戦争モノ。
設定は荒唐無稽ではあるのだけど、モンスターパニックものであり、戦時中(なんなら現在も)の社会風刺的な側面もある。
銃座に主人公1人のシーンがずっと続くなかでの、男どものまあナメくさった態度たるや。
クロエ・グレース・モレッツの顔ショットで、女性蔑視の台詞がこれでもかと飛び交うくだりは、ホントに「マチズモ中の男ってホントやーね」と思いつつ、「当時兵士だったら自分もあっち側だよなあ」とも思う。
そっからの限定空間パニックもの的な展開はスリリングだし、そっから航空機パニックもの的な要素もあって、格闘アクション要素もあって、一つ一つはスリリング。
終盤なんかは笑っちゃうほど「強すぎっす」ってなるのもまたよき。
なにせ向こうがビビって逃げてくからね。しかも、男たちは見てるだけ。
細かい所でいくと、
人種差別発言した途端ああなるくだりはサイコー。
「え、飛べるの?」もナイス。
最後、やり遂げた後のまさかの乳は、どう思えばいいのか。
気になるのは、あまりに序盤の登場人物紹介が短すぎて、登場人物名が覚えきれないところ。まあ、だからこそ全員の名前を覚えてる主人公の有能ぶりが際立つんだけどね。
ただ、紹介シーンが短いせいもあって、主人公によるイメージシーンが時々入る。これ、実は「主人公ってもしかして特別な能力の持ち主?」ってちょっと思った。これ、無いほうが映画としてはスマートになるかと。で、その代わり紹介シーンをキャラクターの描き分けも込みでしっかり最初にやったほうがよかったと思う。
とにかく、ツッコミがありつつ「あー楽しかった」となれる作品ではあるのは間違いない。