ねこ無双

オールドのねこ無双のネタバレレビュー・内容・結末

オールド(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

後日追記しました!

シャマラン映画はどれも好き。
レディ・イン・ザ・ウォーターだってヴィジットだってハプニング…シャマランユニバースだってもちろん好き。
うまく言えないんだけど、どんな話でもどこかあったかみを感じるというか。
でも観終わってかつてこんなに鬱な気分になったことがあったろうか。
こんなに激しく動揺する、心が動かされるってことはいい映画なんだろうけど…。


↓ 以下オチに触れております!
まだ観てない方は読まないでくださいね。



家族の絆、人生が凝縮した形で描かれて今回もあったかみはあったのだけど…、今回は超自然な話に人の悪意(あの人らは良きことのつもりなんだろうけど)が介在するというところに落ち込んでしまったのかもしれない。
寓話…寓話として観るべきなんだよね。

人が老いて死ぬ、人生が過ぎ去るということは残酷なこと。家族という形が変わっていき、失われていくということも残酷なこと。
生き死にを操作するのだってそうだけど、人生を奪うってなんて残酷なことだ!
あの姉弟ですら失われた青春時代は決して戻らない。
操った人たちはなんて罪深い人たちなのだろうと思う。
(特にトーマシンちゃんの水着👙姿があんまりにも眩しかった✨ので)

あの突然できたコミュニティで生まれた2人のひずみ、あれは一体何を意味しているのだろう。
一人は美に執着するもの。
もう一人の意味するものは?

残酷描写は直接見せないようにしてたり…あまり怖さは感じず。
繰り返しジャック・ニコルソンの話への固執だけは妙に気持ち悪い味だった。
骨バキバキシーンはコントみたい。あそこは楽しい。

あの状況をしてパニックムービーにならない、どちらかというと人間の変容に重きを置いてるのがよかったと思う。
(おかしくなっちゃう人もいるけど)
その変容は体が成長する、老化するだけではなく心も対象として描かれていて。
目も老いて視界がぼやけよく見えない。それでも暖かい絆があるのを感じる。家族で波打ち際で集まるシーンもよかった。

そして、ナイト・イン・ソーホー、ヘレディタリー…それぞれで活躍していたトーマシンちゃん、アレックスウルフを観れて嬉しかったのと…
かつてオム・ファタルのイメージだった(私は)ガエル・ガルシア・ベルナルが良きお父さん役をしっくり演じていて不思議な気分!