長距離陸送の仕事をしている主人公ジムは、途中ヒッチハイカーの男を乗せるが、男は先にヒッチハイクした車の運転手を殺したと話し、ジムにナイフを向けた。
なんとか男を車から叩き出すことに成功するが、男は執拗にジムを追いかけ、追い詰めていく。
一般的な殺人鬼ホラーと少し違うのは、この殺人鬼は主人公を“殺す”より“追い詰めていく”所でしょうか。
何人も容赦なく殺しまくってる殺人鬼のくせに、何故か主人公にはすぐ殺しにかからないんですよね。
追い詰めることを楽しんでいるようにも見えるし、主人公に何か試練のようなものを与えているようにも見えます。
どっちにしても中々のサイコ野郎です。
堂々と店の中で面と向かって対話までする始末。
ジム「なぜ僕をつけ回す」
男「お前は利口だ。自分で考えろ」
う〜ん、私は利口じゃないので男の本当の目的はよく分かりませんでしたが、その辺を自分なりに考察してみるのも良いかも知れませんね。
殺人鬼役ルトガー・ハウアーは血の通ってなさそうな顔が正にサイコキラーっぽくて良かったです(褒め言葉)。
追い詰められる主人公ジム役のC・トーマス・ハウエルも序盤の頼りなさげな雰囲気から徐々に殺人鬼へ立ち向かう逞しい変わりようが良いですね。
主人公の成長物語という見方もできるのかな。
舞台となるアメリカの広大なハイウェイといい、映画『激突』とも少し雰囲気が似てるので双方おススメです。
ああいう道を一度車で走ってみたいけど、トラブルが起きた時が怖い...。
ラストはなんとも言えない余韻が残りましたが、調べたら正式な続編があるそうです。
見たいような、このまま余韻に浸りたいような...。
