ケイスケ

エスター ファースト・キルのケイスケのレビュー・感想・評価

3.8
前作『エスター』の子役時代も上手かったが、イザベル・ファーマンはすげぇ。もしかしたらメイクの違いとかもあるかもしれませんが、場面によって10歳にも30歳にも見える絶妙な演技をしていますよね。

裕福なオルブライト家の娘エスターが行方不明になってから4年の月日がたつ。ある日、警察から彼女が発見されたという知らせを受け、両親と兄は数年ぶりの再会を喜び、6歳から10歳に成長したエスターを家に迎え入れる。再び家族そろって幸せに暮らせるかと思われたが、4年ぶりに戻ってきたエスターはどこか様子がおかしかった。

前作はホラー映画史に残る傑作だと思います。映画自体を観たことなくても、不気味なエスターのパッケージは見たことある人が多いんじゃないかな。予備知識なしで観たから当時は結構ビックリした記憶があります。そんなエスターのまさかの14年ぶりの新作。

しかし最近はハッキリ言って有名ホラーやスリラーの前日譚とかリブートが多すぎますよね。でもいろいろ観てみると結構な割合で面白いのが多い印象です。『サスペリア』とか『死霊のはらわた』とかが好きですね。人気映画の前日譚と聞くと斜に構えてしまいますが、本作に関しては全くの杞憂。いやー面白かった。

まず本作はブラックコメディだと思っています。エスターがうっかり死んだおばあちゃんのことを知らずに「なんで“早く会いたい”なんて言ってしまったんだ!」ってトイレでキチゲ解放したり、カウンセラーの鳥の名前を間違えて「あ、やべ…」ってなるとことか笑わせにきてますよね。終盤のエスターとある人のバトルとかあんなにドッタンバッタン大騒ぎでやる必要あるか?笑。

全体的には非常に良質なスリラーです。序盤のエスターがエストニアの精神病院から脱出するところから「お、これは良い映画が始まるな」と思いました。しかしエスターは気配を消したり姿をくらますのが上手すぎますよね。最初のカウンセラーの家にいるとこ瞬間移動してないか?笑。何度も言ってますが、こういう映画を映画館で観るのが一番楽しい!面白かった!