minorufuku

ラインのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

ライン(1999年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

高校生の間で呪いの伝言ダイヤルが密かに流行する。電話番号をふきこんで返信が来たら殺したい相手の名前を伝えると、その相手は必ず死に至るという。
雑誌編集者のヒロインはこの呪いの取材で高校に潜入するが、その直後同じく取材を続けていた先輩編集者が怪死する。呪いの真相を探るにつれ、ヒロインは自身の過去とも向き合うことになり......という話。1999年公開のホラー映画。

電話やネット回線を通じて呪いが電波する設定は後期の「リング」や「らせん」に似ている。ただ不安を煽るような映像やBGMの使い方は黒沢清の「回路」のような雰囲気も醸し出していた。ただ、クオリティはそれらの名作には及ばす、終盤はストーリーもよく分からない展開となるので、おどろおどろしさだけが印象に残った。さすがに20年前の作品なので特殊効果の技術はまだまだ低いものの個性的なホラー表現には驚かされた。最初と最後に出てくるテロップの文章もかなり禍々しい。近年のホラー作品には見られない「わけのわからないヤバさ」を充分に感じさせてくれる作品。まあ、万人にはオススメできないけど。

ガラケーやパソコンのディスプレイなどの過去の機器が懐かしい。そもそも伝言ダイヤル自体がもう過去の遺物だしね。
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