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世界で一番しあわせな食堂のQvQのレビュー・感想・評価

世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)
3.7
こういう、行ったことのない国の、普通の人たちの日常にちょっとした非日常が起こる、みたいな話は好きです。
まあたぶん薬膳とフィンランドを関連づけようとして生まれた物語なんだろうなという感じですが、食べ物が人が幸せに生きるためには大事なんだという、ともすると忘れたりわかってても気づかないふりしてるようなことを改めて思うことができたのはとても良かったです。

そういう意味ではこのコロナ禍で、人々が家で手間暇かけて料理をするようになったり、ガーデニングに目覚めてみたりという、そういうタイミングでこれを観ることが出来たことにちょっと意味を感じたりしてしまいました。フィンランドの自然はとても豊かだし、穏やかだし、こういう暮らし方っていいなと素直に思う。そこで薬膳みたいな体に染みる料理を食べたり、音楽聴いて踊ったり、釣りをしたり。なんか人の生き方の原点回帰?みたいな。

まあ、この見方はだいぶ偏ってるとは思いますが、何かを心に抱えてる人が静かに自分自身を再生させようと思って踏ん張るとき、こんな場所でなら後ろを振り返らずに生きれるんだろうなと思いました。

あんまりたくさんの人に高く評価されたりは出来ないかもしれないし、正直突っ込みどころもあれれ?なところもなくはないけれど、私はミカ監督の映画好きです。
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