きょう

キャラクターのきょうのレビュー・感想・評価

キャラクター(2021年製作の映画)
3.9
菅田くん演じる漫画家のアシスタントをしている山城圭吾は、画力は高いが、お人好しな性格のためか悪役をリアルに描けない。ある日、圭吾はスケッチに訪れた一軒家で、殺害された家族とFukase演じる犯人の顔を見てしまう。圭吾は犯人をモデルにキャラクターを創り上げ、ついに売れっ子漫画家になるが、漫画をなぞるような事件が次々と発生。そして、犯人の男が圭吾の前に現れる。


とても絵を描くのは上手なのに、漫画を描くとなるとなかなか才能が発揮できない主人公、山城圭吾。
しかし、ふとしたところで殺人事件とその犯人の顔を目撃したにもかかわらず、そのことを伏せて超売れっ子漫画家になってしまいます。
圭吾はなかなか自分の才能が発揮できないことがもどかしかったのでしょう。
きっと、彼にとっては大きなチャンスに恵まれた!そんな気持ちだったと思います。
しかし、圭吾が作品を生み出す度に4人家族をターゲットにした殺人事件が起こります😱💦
そんなことが続くたびに作品を描き続けることを辞めたいと思いつつ、それでも描き続けなければと、葛藤していました。
小栗旬さん演じる清田刑事が刑事としてだけでなく、圭吾の作品の素晴らしさを理解し、圭吾の苦しみや葛藤を感じながらの真相を追求していく姿が良かったです。しかし、ここで悲劇が起きてしまうのも観ていて辛かったです😭😓
事件の捜査は続いてもなかなか解決に至らず…そこで圭吾がある決意をして。しかし、ここでは犯人が圭吾の生み出したストーリーとは全く違った流れを生み出してしまい…それはまた新たなる悲劇を生み出してしまいそうになりますが、とても残酷なことながら、犯人の頭の良さを感じさせられてしまいました。
ラストはひとまずホッとできましたが、圭吾はこれからどんな気持ちでどんな作品を描いていくのだろうと考えさせられるような気持ちにもさせられました💦


菅田くんはじめ、役者陣の演技が素晴らしすぎました。
菅田くんの優しさの中に追い込まれた気持ちを秘めた繊細な演技は言うまでもありませんが、私が1番注目したのはFukaseさん。Fukaseさんはこの作品が映画出演初。初とは思えないリアル感溢れる恐ろしすぎる殺人鬼の演技が最高すぎました👏🏻
圭吾の妻、夏美を演じた高畑充希さんも夫がどんな状況になっても常に味方で心より支える可愛い良き妻を熱演していました👏🏻💘
小栗旬さん、中村獅童さんの刑事組のしっかり事件に向き合う姿も印象的でした👏🏻
洋画、邦画問わず、いろいろなサスペンスものを観てきていますが、こちらはとても良く出来たものだと思います。
恐ろしさ、主人公の心の動き、犯人の不気味さと頭脳犯ぶり、全てがうまく合わさっていて観ごたえ充分でした👍
きょう

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