great兄やん

1秒先の彼女のgreat兄やんのレビュー・感想・評価

1秒先の彼女(2020年製作の映画)
4.5
【一言で言うと】
「しあわせの“時差”」

[あらすじ]
郵便局に勤めるアラサーのシャオチーは、仕事もプライベートもパッとしない。台湾では七夕の日は「七夕バレンタインデー」と呼ばれ、恋人同士で過ごすのが一般的。ある日、シャオチーはダンス講師のウェンソンと出会い、七夕バレンタインデートをすることになるものの、朝起きるとなぜかバレンタインの翌日になっていた...。

上映終了ギリギリにて鑑賞。

いやメッチャ好き(⁎⁍̴̛ᴗ⁍̴̛⁎)...多分だけど『アメリ』が好きな人は今作も好きになるかもしれない。
キャラクター、ストーリー、どこを切り取っても優しく独特な世界観が心地良くて、ただただ観ていて幸せでした〜☺️

とにかく何をするにもワンテンポ早い主人公シャオチーのキャラが可愛らしくてとっても良かったです!!
恋愛をしたことがなくて、それでいて自分の世界を持ってる所とかがもう『アメリ』のオドレイ・トトゥそのまんま。
そのうえ天真爛漫で写真の写りがダメダメな所もソックリだったので、逆にアメリをモチーフにしてるのではないのか?と思ってしまったほど。

ストーリーとしてはワンテンポ早いシャオチーが失われたバレンタインデーの一日を探るといったお話で、この“失った一日”が一体どんな感じだったのか?などを視点を切り替えて種明かししていく展開がかなり観ていて面白かったです。

前半ではシャオチーの視点から入り、後半でその伏線の“鍵”を握るワンテンポ遅いグアタイの視点で明かしていく...しかもただコミカルに描くのではなく、余りにも真っ直ぐすぎるメッセージ性をもって泣かせに来るところがもう不意打ち過ぎてズルい😭

特にシャオチーのお父さんのエピソードにかなり涙腺をやられた。自分親に関するエピソードに弱いタチでして(;ω;)...

それからコミカルな面に関してもかなり笑えるシーンもあって良き👌
SNSで毎回コメントをくれるユーザーが分かった時が一番笑いましたね🤣

とにかくお互いの不揃いなテンポに歯痒さや焦ったさも感じるが、それ以上に愛おしさも感じてしまう、笑って泣いて、人を愛する事への“勇気”をくれる素敵な映画でした!!

ハッキリ言ってシャオチーとグアタイの恋模様は現実ではあり得ない展開だけど、従来の恋愛映画にはない“新感覚”な体験をしたので、ラブストーリーというよりもラブ“ファンタジー”映画として割り切った方がまだ楽しめるかも🤔

それでも雰囲気然り台湾特有の独特な“クセ”があって好きだったなぁ〜(*´ω`*)

ちなみにメッチャ余談なんだけどダンスレッスン講師がアルコ&ピースの平子にしか見えんかった(^◇^;)...