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漁港の肉子ちゃんのsaboのレビュー・感想・評価

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)
3.7
鑑賞日2023/01/03

見須子 菊子(肉子)…豪放磊落なナニワのおばちゃん菊子は小さな漁村の焼肉店『うをがし』で働くシングルマザー。若い頃から良くも悪くも素直な菊子は男と出会って恋しては騙され、その度に幼い娘を連れて町から町へと流れる。流れ流されついに辿り着いたその漁村で、デブでブスで底抜けに明るい菊子は肉子ちゃんと呼ばれ小さな町の有名人だった。

見須子 喜久子(キクコ)…キクコはちょっぴり悩める小学6年生。脳天気で超絶ポジティブな肉子ちゃんとは真逆で、お利口、スレンダー美人な彼女だったが、“お利口さん”故に様々な悩みを抱えていた。最も気懸かりなのは最近肉子ちゃんに新しい男の気配が…
肉子ちゃんが幸せになることに異存は無かったが、もしまた騙されてしまったらこの町から出ていくだろうという不安だった。

“みすじきくこ”という同じ名前を持ちながらあまりに似ても似つかない親子の日常。
そんな喜久子の出生にはある大きな秘密が隠されていたのだった…

※本作は可能な限り予備知識無しでの鑑賞をオススメします❗(*-ω人)✨

❗感想(ネタバレ含む)❗
(*´ω`*)こんちゎ。
この映画を一言で言うなら『リアル過ぎる人生の物語』です。
saboもこの歳になってみてつくづく思うのです。
“筋道だった人生”なんて無理だよなぁ…と。。
生きてる年数が増えるごとに、起こった事の理由や理屈を全て言葉にして一本通すなんて無理ゲーや(笑
けど言葉に表せなくても自分なりの理由や理屈は常にちゃんとある。そしてそれをこの映画くらいの尺で語ろうとすると『酷い!』とか『無茶苦茶や!』と言われる。。
んーーーこれぞまさにリアル!と、思ったsaboです。
因みに肉子ちゃんも決してアホなわけでも空気読めん訳でもないと思うです。
その選択肢を選べば自分の周りの人達がどう感じるか…肉子ちゃんはよくわかった上で敢えてそんな風に振る舞う事もあるのでは?と。
肉子ちゃんよりちょっぴりお姉さんなsaboには分かり味がありましたよ✨(๑•̀ㅂ•́)و✧
他人からどう思われても、自分と家族や、自分の大切な人達が分かってくれてて、且つ幸せならそれで十分なのですょ。

ラストのラストの肉子ちゃんの『おめでとう』。
素敵なお母さんで泣けた(*´ω`*)

ストーリー:3.8
音   楽:3.5
キ ャ ス ト :3.5
ビジュアル:4.0
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