派手なところが何もない映画です
でも、悲しさだけではない愛情の温かさと深さが心に残る秀作です
イギリス映画らしい、とても大好きな映画です
サムとタスカ-のカップル。サムはピアニストでタスカ-は作家。二人の長年連れ添って積み上げた歴史、それがタスカ-の認知症という病気で失われていく哀しさ。それがサムの実家であり、姉夫婦が住んでいるところにキャンピングカーで出かける旅を追いながら描き出されていく。
自然が美しいイギリスの田舎の風景、田舎にあるフットパス、同性婚を包み込むイギリスの多様性、家族と友人の温かさ、絆、それらがこの映画の美しさと哀しさを描くキャンバスとなっている
なんといってもコリンファースとスタンレートゥッチが素晴らしい。自然で引き込まれる演技。表情に浮かぶ切なさと哀しさとお互いへの有り余る愛情、それらが混然となって観る者を引き付けてやまない
涙無くしては観られない映画だが、本当に素晴らしい映画です
人を愛することの素晴らしさを描いた映画です
スタンレートゥッチ、実はあまり知らず、この度、プラダを着た悪魔のナイジェル役だったことを知り、もう少し出ている映画を観てみようと思った次第。
