引き画の力強さよ…
こんなにも抒情的で情熱的な、それでいて均衡が取れている引き画はそうそうない。
お互いの神を馬鹿にしようと、国や年代が違っていても、人対人ならば解り合える凹は確かにあって
環境に惑わされなければ、時代に搾取されなければ、もっと違う結果が待っていたはずなのに
どうしてこうなってしまったんだろうと一生考える
友情とか恋情とか、そういった月並みな言葉では翻訳できない魂の結びつきが生まれる瞬間の凝縮
120分の濃密さ
登場人物の激情に圧倒され
音楽の使い方に度肝を抜かれ
もうこんな……素晴らしい
北野武の唯一無二の存在感に脱帽
デヴィッド・ボウイと坂本龍一の猛々しい耽美さ
死の描写が秀逸
こんな邦画、現代では絶対に撮れない