このレビューはネタバレを含みます
目の覚めるような
気持ちが晴れ渡るような
なんとも形容し難い鮮やかな青に
ポツポツと流れる
見慣れた手書きのエンドロール
駿、もう作品を作らないんだ
と思って泣いた
ジブリに育てられた20数年だった
生まれた時からジブリがあった
大好きな作品の数々が思い浮かんでは消え、また泣いた
わたし、駿の好きなものは知っていたけど
知っていたつもりだったけど
駿のこと何も知らなかった
と思ってまた泣けた
君たちはどう生きるか
観る前は挑戦的なタイトルだと思った
巨匠が若造をじっと見つめているような
緊張感があった
心して見た
そこにあったのは
隣を散歩しながら草花の名前を教えてくれる
穏やかな目だった
この人は 私たちがすることを
是とも非ともせず
言いたいことは色々あれど
これからもこうやって見守ってくれるんだろう
宮崎駿のような人が見守っていてくれるなら、なんだってできる気がした
教えてくれてありがとう
映画にしてくれてありがとう
育ててくれてありがとうございました
