Jaya

愛のコリーダ 修復版のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

愛のコリーダ 修復版(1976年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

阿部定が愛憎の果てに吉蔵を殺してポコチン切り取るまでのお話。ボカシ入ってましたが切り取られたポコチンとタマは模型なのでボカシなし。凄い違和感。

徹頭徹尾チンコマンコセックス!愛憎劇を愛欲劇に力業で読み替える力量が凄いです。内面の話なんか一言もない。

しかし、本番やってんのかなとか本当に咥えてんだなとかボカシの入れ方完全AVやんとか、そんなことばっかり気になってしまいました。映像はとんでもなく美しかっただけに、勿体ない気持ちに。

吉蔵はなかなかの演技。粋で浮世離れしている感じが素晴らしかったです。定はかなりの棒読み。表情はキマってたんですが「おちんちんピクピクしてるよお」はさすがにイヤイヤイヤイヤという感じに。台本何とかならんかったのか…。

全く説明的でないのに、2人だけの世界に没入していく過程にリアリティを持たせる技量も凄かったです。兵隊と擦れ違うシーンのインパクトたるや凄まじい。最後の部屋の寓話感も美しかった。

問題作と言われる理由は一目でド直球に分かるんですが、それだけで終わらせるには余りに勿体ない、と思えるだけのものが確かにあった名作でした。
Jaya

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