とても良い映画だった！
学ぶこと考えること魚を捕ること料理すること、全て生きる上で大事なことだけど立場や環境が変われば優先順位は変わる、変わらざるを得ないこともある。でもやっぱり好奇心持って学んでいくことで人は何歳になっても成長していけるんだなと思う。
そういえば高校時代、歴史が好きだったので史学部行こうと考えてたら市役所勤務の親戚が｢歴史で食っていけんの？｣と言われたこと思い出した。
｢学ぶだけで考えないのは身につかない。考えて学ばなければ偏る｣と孔子先生は真理を言うねぇ。四書五経勉強してみようかな。
全編白黒で、でも明暗や海の青さなどは何とかく想像できる。昔の出来事だという意味合いや、魚を捌くなど少し和らげたり、黒山島の陰鬱とした模様や貧しい様を表している目的なのかなぁと。そこで出てくる青い鳥は清涼感というか爽やかさをもたらしてくれる。
カメラワークも丁寧で、細かなことを説明せずともちゃんと情景を理解できるので行動原理が分かりやすい。
人物描写も素晴らしく、静かな映画なんだけど、思わず吹き出してしまうくらいに没入していた。特にカゴさんと別将は好きになっちゃったなぁ、2人ともいいキャラしている。
儒教、朱子学の思想は素晴らしいとは思いつつ、科挙や両班制度は本来の成立した頃からは行き過ぎていて、学ぶこと出世することが民の為になるとは言いづらい。だからこそ性理学と西学両方学び、良いところを補い合っていかねば…。 でも何の学問でも宗教でも発端は素晴らしくとも段々とねじ曲がってしまうのもまた真理だよなぁ。
