へたれ

パーフェクト・ケアのへたれのレビュー・感想・評価

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)
3.3
良かったとこ1 ロザムンド・パイクの嫌味にならない悪女演技
脚本上ではどう考えても外道にしか見えないのに、これをアメリカン・ドリームの体現とばかりに上昇思考の強キャラとして演じ切ったロザムンド・パイクが良かった。

良かったとこ2 脅し合いの中盤まで
序盤30分はロザムンド・パイクの無双状態だったところから一転して、ピーター・ディンクレイジが演じるローマンが出てきて脅し合いが始まるところは面白かった。クリス・メッシーナが演じたディーンという弁護士とのやりとりも面白かった。
誰が捕食者かというこの映画を通底するテーマが一番明確に見えるのもこの辺り。

ダメだったとこ 終盤がとっ散らかりすぎ
中盤までにやってきたことと関係なく、終盤はスパイアクションごっこになる。詰めが甘すぎるマフィアと、作戦とも呼べない主人公の浅知恵が張り合うだけで、しかも特に見せ場らしい見せ場もない。主人公が観客の共感を呼ばないことを心配したのか、取ってつけたようなエンディングを持ってくるけど、これも含めて終盤で何もまとめられなかった印象。
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