ロザムンド・パイクが再び悪女、ということで鑑賞。
すごい悪女。肝の据わりようもすごい。
高齢者を"家族にはできないケアが必要"ということで無理やり老人ホームに入れ、外部との接触を一切断ち、その財産を売っ払って自分は大儲けの主人公。なんてこと。本当に起こっていそう、と思ってしまうほどによくできた犯罪。
新たな"獲物"を見つけていつも通り…というくだりは、その手腕はお見事なのだが、標的にされたおばあちゃんが不憫で、ひどく心を痛めました…。
独り身と思っていた標的の背後には、実はマフィアが関与していて…と事態が動き始めてからが、ロザムンド姐さんの見せ場!どんな脅しにもひるむどころか、相手をギャフンと言わせる肝っ玉には恐れ入りました。
「マフィアとおばあちゃん vs ロザムンド姐さん」がどう転ぶのかと思ったら、いやはや……。すごい映画を見てしまった。
ラストシーンは「あそこのシーンを回収するのか!」という感じで、スピード感あふれるスゲエ作品だった。
主人公に掌の上で転がされまくり、全く主人公に共感も同情も感じないのに、ロザムンド姐さんの行方にのめり込んでしまう、満足度の高い良い意味でトンデモ作品でした…!