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ひらいてのkazu1961のレビュー・感想・評価

ひらいて(2021年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-134
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋 綿矢りさによる原作小説の映画化作品ですが、周りは全く眼中に無く、ひたすら意中の男性の心を惹こうとする、恐れを知らないエキセントリックな女子高生の心理描写を愛憎を交えながら巧く描いた作品です。全く新感覚の青春ラブストーリーですね。

🖋独占欲や自尊心が強い主人公愛(山田杏奈)、意中の彼の気持ちを振り向かせることができないなら、その彼の交際中の彼女を奪ってしまおうとする。。。禁断の三角関係になっていく様はほんと怖い限りです(笑)。結果、相手の気持ちを踏みにじることにより、とことんまで傷つくことで、他者への思いやりを知るようになる、そんな繊細な心理描写がほんと見事ですね。

🖋ヒロイン愛のエキセントリックな恋の暴走っぷりを見事に演じている山田杏奈の演技も見事ですが、静かな存在感を見せている芋生悠がとても素晴らしい。その無垢な存在感に目を見張ります。

😳Story:(参考: 公式サイト)
成績もよくて、明るくて目立つタイプの愛(山田杏奈)は、同じクラスの“たとえ”(作間龍斗)にずっと片思いをしている。 ひっそりとした佇まいで寡黙なタイプだけど、聡明さと、どことなく謎めいた影を持つたとえの魅力は、 愛だけが知っていた。 そう思っていたある日、彼には「秘密の恋人」がいることを知る。 それが病気がちで目立たない美雪(芋生悠)だとわかった時、いいようのない悔しさと心が張り裂けそうな想いが彼女を動かした─。 「もう、爆発しそう─」 愛は美雪に近づいていく。誰も、想像しなかったカタチで・・・。

🔸Database🔸
・邦題 :『ひらいて』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 2021
・日本公開 : 2021/10/22
・上映時間 : 121分
・受賞 : ※※※
・監督 : 首藤凜
・脚本 : 首藤凜
・原作 : 綿矢りさ
・撮影 : 岩代太郎
・音楽 : 岩永洋
・出演 : 山田杏奈、作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、芋生悠、山本浩司、河井青葉

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
芥川賞作家・綿矢りさが、高校生による禁断の三角関係を描いた同名小説を、「ジオラマボーイ・パノラマガール」「樹海村」の山田杏奈主演で映画化。明るく成績優秀で校内では人気者の愛は、同じクラスのたとえに片思いをしている。目立たず、教室でもひっそりと過ごす地味なタイプのたとえは、どこか人と関わりを持つことを避けているように見え、愛はなかなか近づけずにいた。そんなたとえが誰かからの手紙を大事そうに読んでいる姿を偶然目撃した愛は、ある夜、悪友たちと学校に忍び込んだ際、その手紙を盗んでしまう。手紙は、糖尿病の持病を抱える陰気な少女・美雪からのものだった。学校でも目立たない美雪とたとえが密かに交際していることを知った愛の思いは乱れるが、その気持ちを隠して美雪に近づく。そこから愛と美雪、たとえの三角関係が始まるが……。監督はオムニバス映画「21世紀の女の子」でも注目を集めた若手監督・首藤凜。
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