ねこ無双

少年には楽しい夏休みと新鮮な空気が必要だのねこ無双のレビュー・感想・評価

4.3
『ビヨンド・サイレンス』のカロリーヌ・リンク監督の作品。

いつもならスルーしてたジャンル。
そんな私でも素直にステキだと思えた。
巡りあわせてもらえて良かったです。

ドイツの実在のコメディアン、エンターテイナーのハンス=ペーター・カーケリング。
彼の幼少期を多幸感たっぷりに描いた作品。

小さい頃からものまねが上手く、女装したりおどけたり、周囲を笑わせることが大好きな主人公。
周囲から愛情をたくさん受け取りながら成長するもそこへ病や死の影が忍び寄ってきます。
ともすればシリアスになりそうな話をユーモアとペーソス、バランス良く描かれていて、素直にいい映画を観たなって気分になれました!
ラスト、締め方もとっても爽やか。

ちなみにJAIHOではバカンス映画として紹介されてたのですが…途中おじいちゃんと山登りもあったり、親類集めた野外ランチもあったり、ドイツの下町気分もありでたくさんドイツ旅行気分、味わえます。

この長いタイトルは…
病がちのお母さんを心配するあまり、片時も母親のそばを離れなかった主人公を心配したおじいちゃんが、留守がちのお父さんに喝を入れた言葉から来てます。