「この男が書いた小説は現実になる」という映画のコピーは全くの嘘。
事実（と男の妄想）を小説にしているだけ。
そして、予告の最後に謳われる「結末を決めるのはあなた」が全て。
大筋の話のカラクリは語られるが、映画では全てを語られず、様々なパーツを残して、あとは観客に委ねる。
それが上手くいっているのか、いっていないのか…。
僕は上手くいっていない気がする。
僕が気づいていないだけなのかもしれないが、映画鑑賞後も残る謎の伏線がどこにも描かれていない気がする。
描かれてたとしても、様々な謎が分散されていて、分かり難すぎる。
様々な謎が分散されるという点では、この謎を追うのが興味がなくなったこともある。
最終的には「一家失踪事件」「偽札の行方」がメインとなるが、
それまでが多くの謎が散りばめられており、頭の整理がめんどくさくなる。
謎が多すぎると、物語への興味もなくなるのだと初めて知った。
洋画のニヒルなサスペンスものを目標としているような気がするが、
演出もところどころダサく、物語も上手くいっていない。。。
挑戦しようとしている心意気は良いと思うが…。
