YOK

鳩の撃退法のYOKのレビュー・感想・評価

鳩の撃退法(2021年製作の映画)
3.2
公開前、映画館の予告でよく観て気になっていた1本。タイトルがいい、インパクトある。そして藤原竜也ってだけで期待値爆上がりになるの、なんだろ。日本人みんなそうでしょ?(期待の眼差し)

見始めてしばらくして、あぁこれちゃんと観てないと、こんがらがるやつだな!?ってなった。現実と主人公(津田)の書いた作品の世界が混ざった作りになっているぞ!?と、慌てて弄ってたスマホの電源落とした。

真面目に見ていても「もしかして現実と小説が繋がってる?」「時系列ってどうなってんの?」「何がフィクションで何がノンフィクションなんだろ」ってめっちゃソワソワした。

藤原竜也演じる津田はかつて書いちゃいけない事を書いて訴えられた経験のある小説家で、今回もまた同じ道進もうとしてんじゃ?って土屋太鳳演じる鳥飼さんがピリピリ疑ってる感じ。

小説の中の藤原竜也(こちらもお名前は津田)が大金ゲットするところ、シンプルにいいなぁって声が出た。もちろん綺麗なお金では無いのでアレなんだけど、お金ほちい…。

津田の書く小説がフィクションかノンフィクションかは置いとくとして、ストーリー的には展開が気になる。ただ後半になるにつれてどんどん複雑というか、今どっち?現実?小説?ってなっていってしまうのはあったな~。

特に鳥飼が小説が本当の事じゃないよね?と疑って現地に飛んで調べ出すあたりからもうゴチャゴチャ。たぶんこの小説は現実にあったことを書いてるのかな?って見てる人は思いだすので、現実と小説内に同一人物がいて当たり前なんだけど、鳥飼も小説の中(過去?)におる!?!?ってシンプルにこんがらがった。

ようは偽札事件と、夫婦失踪事件がどう繋がるの?ってのが話の肝なんだけども…まぁそれが大変にわかりにくい。ヤーさんまで出てくるし失踪した夫婦の旦那はそこと関わってるし妻初までおかしいし…ううん?みたいな。頼む…人物相関図書いてくれ…ってなる。

やたらめったら「鳩、鳩、鳩、鳩」言うトヨエツがなんだかよく分からんので、もっと直接的に言ってくんないかなあって、頭よわよわな私は困り果てた。映画のタイトルに合わせて「鳩」って単語を乱用しているように見えちゃった。

結果最後まで観たけど、なんかそんな複雑に描くほどの内容でもなかったかな…って思ってしまったし、ってかなんでタイトルこれ?って理解及ばずになってしまって…もやもや。

もしかして序盤の津田の早口にヒントがあったのかな…早すぎて聞き取れなかったのよね。まぁ平気だろのポジティブ精神で特に見返したりしなかったのだけど。

難しいというかなんというか、変に複雑にしているせいで意味ありげなキャラに注目してしまったり、余程のことが!と思っていたらそうでもなかったりと肩透かしくらいまくってしまった。

あんまり私個人としては楽しめなかったなー。映画のタイトルの理由が気になるので有識な方のレビューや考察を読み漁りたい気分。

原作の方が面白かったりわかり易かったりするのだろうか…今私はゴールデンカムイと東京リベンジャーズの漫画をよみふけるのに忙しいので、余裕が出来てら読みたい。あと資格の勉強とバイオハザード(ゲーム)も忙しいので、その後で…え、私読む気ある???

理解及ばず悔しい作品であった…。
YOK

YOK