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ノーカントリーのkuuのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
4.0
元イギリス軍特殊部隊SAS(国防義勇軍に属する第21SAS連隊)、現在冒険家のベア・グリルスのレプリカフォールディング(二つ折り)ナイフGE~T!
嬉しくて仕事が手につかない!
映画は仕事しながら観れるのにぃ 
で始めやす。
映画『ノーカントリー』す。
2007年製作のガチガチのアメリカ映画すね。
コーエン兄弟製作のスリラー映画ってあるけど、このブラザーは映画界じゃ絶大の支持を受け取るなぁコーエン・ブラザービギナーの小生すわ!
さて、お話は、
80年代の怖ぇえAnarchieArea(無法地帯)テキサスで、麻薬カルテル(組織)や、殺し屋?暗殺者って呼んだ方がいいかな?
入り交じってのヤバい奴らに執拗に付け狙われよる、とある男の物語かな。
バビエル・バルデムが演じるアントン・シガーちゅうモンスター級の戦闘力を持つ暗殺者が、何と云ってもチョー・ド・級の存在感を感じさせるこの映画。
かなりヤバイヤツですよシガーてオッサンは。
人やない!人間の皮を被った悪魔やわぁ👿小生はやんちゃってパンクラッパーの服を着たメタラー(意味不明)
作中そうそうに保安官を絞殺しよるし、奪ったパトカーから車を乗り換えっため、エア・タンク装置を使った家畜銃ピストルで一般人を殺り(ヤリ)、
袖振り合うも多生の縁的に、ホンと、もう関わった人を殺り(ヤリ)殺戮まくり。
悪魔やわ。
その悪魔的シガーに、相対するンは、銃を持ってプロングホーンを撃ちに行ったベトナム帰還兵テキサス種馬男(リングネーム前に付けるヤツみたいに)モス(ジョシュ・ブローリン)。
モスは偶然にも殺人現場に遭遇してまうしトコトンついとらん種馬。
イタリアの種馬はロッキーバルボア
※ロッキーはこの映画とは全く関係はありません。
んで、モスは麻薬カルテルの抗争跡地で高額なゼニを発見。
ヒャッホーってなるはずが、、、
話は
麻薬の取引現場からゼニを持ち逃げしよったモス、
麻薬を買うアメリカ側の追跡者のシガー、
麻薬を売るメキシコ側の追跡者
の三つ巴やさかい、そこを的確に頭に入れとかへんと話の内容を見失ってしまうかな。何度か巻き戻して小生は確かめた。
でも、作中じゃハッキリ名言されとらへんし、メキシカンスパニッシュを話しとるとかの場面から読み解くしかなかったかな。
組織に雇われとるシガーが追跡者で、モスを追跡される者ちゅうすじやな。
モスはテキサスの種馬って野郎なかまら、どうしてどうしてやり手の男にみえたりする。
追跡者シガーを相手にて序盤は対等に闘ってた。まぁあくまでも序盤やけど。
いくら肝要に見えよるキャラでも、豪壮な運命の中じゃヘタレ当然の無力や。
予想に反した暴力によっていとも簡単に失われる命。不条理での殺人。
その予想すらつかへん不条理は観とる側を落ち着かせない不安を募らせる。
哲学的要素を深読み十分な映画やろけど、初回の鑑賞ではしんとこかな。
ただ、一つ
イカれとる者の価値の転倒性てのは、己自身による価値転倒じゃなく、イカれる者の愚行を、見てるモンたちに生ずる転倒なんかもしれへん。
イカれとる者の同一性はちっとも変わらへん。
それは通常、簡単に人々の賛意を得られるようなものではないやろけど、イカれてる演技をする俳優たちには賞賛に値するかな。
原題はNo country for old men
老人の住む国じゃないてな感じやろけど、人の腐敗したアブノーマルな性質を掻き立てる映画やった。
kuu

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