レビューno.113
開始からの10分間、最高だった！！やべー、なんだこのショッカーの惨殺しっぷり。敵役とはいえ、やりすぎだろう！！感がカタルシスになりワクワクが止まらなかった。
でもさ、そこからはつまらなかったよね。
俺は仮面ライダーにハマったことがない。もちろんテレビで見たことはあるんだけど、人形集めたりした記憶がない。だから仮面ライダーの背景を知らない。でもこの作品が楽しみだった。
だって、庵野さんの作品だもの。「シン・ゴジラ」も「シン・エヴァンゲリオン」も「シン・ウルトラマン」も楽しかったじゃない。最高だったじゃない。「ゴジラ」も「ウルトラマン」も子供の頃にハマらなかったけど、この映画たちは最高に良かった。だから「シン仮面ライダー」も仮面ライダーにハマらなかった俺だけど、庵野マジックで楽しませてくれるんだろうな～～って心の底から思っていたし、全く疑いようがなかった。
それは「スターウォーズ」がどうせつまらないけど、今まで観てきたから今回も観よう。そしてやっぱりつまらなかった。でも次回作も観るんだろうな～っていう期待値０での惰性で観るのとは違い、「ミッションインポッシブル」のようにトム・クルーズは今回はどんなワクワクを提供してくれるんだろうか？！って期待値Ｍａｘで楽しみにする側の作品だったから、今回の「シン仮面ライダー」に心底がっかりしたよ。
なんでこんなにショッカーの上級構成員は弱いの？というか、バカなの？というか、敵基地ってあんなに簡単に潜入できるものなの？というか、なんでショッカーは死ぬと着ていた服もなくなるの？泡で溶けるなら、なんでるり子が死んだ時に赤いマフラーは溶けなかったの？というか、2号はほんの一瞬一緒に戦っただけの1号の魂と一生いることを受け入れるってどんだけなの？というか、仮面ライダーに黙って改造させられたのに、素直にその状況を受け入れるってどんだけ本郷猛はお花畑なの？というか、カメレオンオーグ弱すぎじゃね？なんで透明のまま戦わないの？
とりあえず、「シン」シリーズでは圧倒的な駄作でした。他が良かっただけに残念です。
幸せから棒を一本抜くだけで辛くなる。という言葉はもっとうまく工夫してかっこよい言い回しにして使っていこうと思う。
