彦次郎

映画 五等分の花嫁の彦次郎のレビュー・感想・評価

映画 五等分の花嫁(2022年製作の映画)
3.9
勉強嫌いの五つ子美少女の家庭教師となった同級生上杉風太郎との恋愛を描いたラブコメミステリー劇場版。テレビアニメ版1期、2期と続いて本作で誰が風太郎と結ばれるのか分かるという重要作。男にとって都合の良いハーレムエンド(まあそれに近いけど)ではなくキチンとけじめをつけるミステリーでいうところの真犯人が分かるのでスッキリしました。
最終学年で五つ子が同じクラスになるというファンタジーすぎる設定がたまらんですが本作では文化祭という盛り上がりイベントが入っておりこの文化祭で5人のそれぞれの場合が描かれるという長大ながらも話が深まるようになっています。1日で複数人と複数回キスするという他の男子高校生から抹殺されそうな風太郎ですが人間的にも成長して他の男子生徒とも仲良くなっているのは印象的でした。印象といえばカリスマ的教師にして五つ子の実父。一見人格者に見えて実は自己中心的な男で娘を力量も信ぜず容姿も見分けられないという2期で登場した祖父とは対照的な作中での悪党として存在感を示していました。もちろんメインの五つ子が魅力的なのは言うまでもありません。特に「恋は攻めてこそでしょ」で迫る二乃、無口一途でいじらしい三玖はキャラが立っていました。
所謂本命が分かってからの後半が少しかったるいですが、本命については今までキチンと伏線を張ることでやはり他のキャラと差別化していたことに気づかされます。ミスリードというか個人的には意外性がありました。ミステリー要素も高く評価されるべき作品だと思います。
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