ーcoyolyー

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)のーcoyolyーのレビュー・感想・評価

3.7
黒人牧師の説教をサンプリングしたスティーヴ・ライヒ『It's gonna rain』好きなんだけどサンフランシスコの街頭で感銘を受けたライヒがこの素材を録音したのが1964年らしい。このフェスにも繋がる一連のうねりの中で作られてますね。
https://youtu.be/vugqRAX7xQE

それと最近ボブ・マーリーの『No Woman No Cry』って「なァネエちゃん泣くなよ」(何気に結構踏めてる)と訳して一人称オイラにしたら(つまりビートたけし構文で『浅草キッド』の世界観)ボブ・マーリーが歌った世界観にぴったりハマるんじゃね?と気付いたんですけどこっちは1974年発表なので少し後ですね。
https://youtu.be/pHlSE9j5FGY

ってこれ何ブラパン新作で使われてるの!?YouTube検索したら引っかかったんだけど!?全然知らなかった……

こういうものって黒人の黒人による黒人のためのドキュメンタリーになりがちで白人やヒスパニックやアジアンやネイティヴアメリカンなど黒人以外の人々がどう捉えてるんだろうといつものように気にしてたらスライ&ザ・ファミリーストーンのドラムスである白人出演者が居心地と歯切れが悪そうに語っていた。まあそんなもんすよね、私もたとえば在日コリアンのフェスなんかにひょっこり紛れたらこんな反応になると思う。

英語圏の白人ロックに関してはQueenとRadiohead以外あんまり面白く感じなくて聴けないというか聴く気もそんなにないんだけど(Queenと Radioheadはクラシック音楽の素養があってそのまま五線譜に起こせそうな曲書いてるからある程度文脈を共有できるんだと思う)(フレディ・マーキュリーの人種に関してはちょっと棚に上げておいてください)(あ、あとルー・リードも聴けたわ)ブラックミュージックは楽しく聴ける、この違いなんだろうな私英語の音苦手だから聴けないのかと思ってたけどモータウンとかソウルは英語でも楽しめるもんな、スカやレゲエやボサノヴァばかり漁ってたの何でだろうな?と気にしながら観ててやっと気付いた。ベースラインだな、ベースラインのグルーヴ感が英語圏白人ロックは乏しい気がする!私は音楽をリズム隊、とりわけベース中心に聴いてベースがしっかりしてないと不安になるしベースが単調だと飽きちゃう、メロディ歌いすぎるとベースじゃないからうんざりしちゃう、その辺の好みなんだと思う!タワレコでいわゆる洋楽コーナースルーしてワールドミュージックコーナーの棚漁ってたのはそういうことだな!

長年の懸案が解決して今すっきりしています!
ーcoyolyー

ーcoyolyー