いなせなマホ

ディア・エヴァン・ハンセンのいなせなマホのレビュー・感想・評価

3.8
レビューno.2:
冴えない男のアップから始まるから、うっ、って最初思うけども、その男の歌声を聞くと、一気に惹きつけられた。ストーリーとしては微妙でご都合主義が過ぎるけど、ミュージカル映画としてはとても楽しめた。感想としては、アメリカの学校というか、社会ではこんなにもいとも簡単に精神病を認定し、その対策としてクスリ漬けにしてしまうのか!!という衝撃があった。精神の病を誰にでも起きうる病気として認めて、薬で対策する社会と、精神の病は気持ち次第という根性論で、医者や薬などもってのほか!で気合で直せという社会。どちらが健全なのだろう?はたまた薬で誤魔化して、全ての人を同じ学校に通わせ、時折大きなトラブルを発生させるストレス過大な社会と保護と言う美名のもと、一般社会から隔離して、誰もが不要なストレスを与えない、与えられない社会とではどちらの方が健全な社会なのだろう?と観ていて考えさせられた。内容は誰かに何かを語りたくなったり、おすすめしたくなるようなものではないかな。
いなせなマホ

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