捕らえたKGBのスパイを排水口に突き落としてスクリューでズタズタにする（速度メーターが巻き込んだ異物に合わせてビクッとなるのがいい）とか、坑道でずぶ濡れになっている坑夫をUGで撃ちまくるといったシチュエーションはよかった。このへんの容赦のなさとサッと流して、そんなことはなかったかのようにかたりを進めるのはジョングレンらしいな、とは思う。
ただ脚本は残念。フランスで馬に乗って追いかけ回されるあたりまではいいけど、サンフランシスコに移った途端にアメリカ映画になってしまう。死ぬのは奴らだの例もあるしそれ自体は問題ではないのだけれど、市役所で冤罪どうこうとか駄洒落好きなお巡りと追いかけっことか、そういう文法の模倣はしなくてもよいのでは。
