このレビューはネタバレを含みます
魔女が捕まると火炙りにされる法が定められている現代アメリカが舞台。
ヒロインの母は人間でありながら魔女の国外逃亡を手助けしていた。ヒロインは母が匿う魔女の姉妹と出会い交友を深めていく。しかし彼女らを捜索する魔女ハンターの脅威が迫っていて......という話。
大人気シリーズ「パージ」の第5弾......ではなく、それっぽい邦題をつけたパージとは無関係な作品。
魔女狩り法の設定だけが少しだけパージっぽい要素。
すごい駄作なわけでもないが、山場の少ない作品。終盤までは強大な力を持つ魔女も出てこないし、魔女ハンターたちも迫力不足。デス・ゲームな展開もなくホラー的要素も中途半端で面白さが伝わってこない。
母が魔女を匿う秘密やヒロインと魔女が少しずつ仲良くなる過程にもっと焦点を当てていれば良かったのかもしれない。魔女ハンターとの戦いも全然緊迫感ないし盛り上がらなかった。作中で迫害される魔女は当然女性のみだし、人間を含めて女性のみに課せられる魔女検査はなかなか惨たらしい。フェミニスト団体などから文句言われそうな内容だと感じた。
正直、ヒロインの双子の弟たちは生意気で可愛くないし、ストーリーにも絡まないのでいらんと思った。