次は凛香ちゃん主演希望!!
毎度Siriを起動させてくるクソ迷惑な幽霊さんの謎を追うシリーズ3作目。幽霊さんは「よりしろ」を何度もiPhoneに調べさせるんだけど、毎回「ヘイSiri♪」とか言ってんのかなぁって思うと可愛いし、貞子もそうだけど、幽霊界もテクノロジーについてくために勉強してるんだ…って思うと可愛さ倍増!
前作の『樹海村』の幽霊さんもAR技術を駆使してたし、今回もある意味VR空間とも呼べる場所で色んな体験をさせて貰っていたので、もしかしたら幽霊が人間のテクノロジーを学んでるんじゃなくて、人間が幽霊のテクノロジーを学んで採り入れてる説!
『呪怨』でそれ以前の邦画ホラーを大きく逸脱させることで人気を博した清水監督の“らしさ”というか、本作でも相変わらず従来的Jホラーからの逸脱を試みてるのはすんごい伝わってくるのだけど、中盤以降になると現代邦画の悪しき定型をしっかりと踏襲していってしまうのが悲しい。コレは第二、第三中田監督と同じだから、大作監督にはその方向性を義務付けられてる現状こそが新しい時代のJホラーだという監督たちからの悲鳴なのでしょう…知らんけど。
『呪怨』でも多用していた、カメラの隅に映り込んだ「何か」を登場人物たちには認識させずに観客にのみ伝えるミニマムな手法を前半では徹底しており、その一方でモンスターホラー的な悍ましさと強大さを背景に据えているような予感のさせ方がダイナミックでどこかクトゥルフ的。蜃気楼での巨大な女性像や人々の遠景と巨像のシンメトリーな配置も同様にそのことを後押ししていて、そういった主人公たちの相手にしている恐怖の対象の押し広げ方にうまさを感じたし、かつてのJホラーへの回帰的にも見えてかなり好みだった。中盤以降で全部台無しになったけど🤣
ペルソナ的というか、別人格に同一人の人格を託すような心的な欠落とそれを補うパーソナルな精神の分裂を過去作でいう社会的抑圧として本作では役割を担わせているのだけど、シリーズものとして構成する結論ありきで組み立てているためチグハグに感じるのも辛いと思う。
今回も凛香ちゃんはアッキーナ役で心霊YouTuber役やってて笑った🤣しかもまた投身自殺…心霊スポット行って取り憑かれて飛び降りまでがルーティン化してるの可哀想…。そろそろこのシリーズ凛香ちゃん主役にしたら良いのに!