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リバー・ランズ・スルー・イットのabeeのレビュー・感想・評価

3.6
【ぼくらの間にはいつも大きな川が流れてた。】

わたし的、嫁に行きたいカッコよすぎる3大おじいちゃんの1人ロバート・レッドフォード監督作品。
ちなみに残り2人は宇津井健さんとスティングです。

モンタナ州の田舎町に住むスコットランド系のマクリーン家。
厳格なキリスト教長老会派の牧師の父は厳しい人物であったが、雄大なモンタナの自然の中、ノーマンとポールは父から教わったフライフィッシングを通してのびのびと成長した。
大人になった2人の兄弟はそれぞれ違う道を歩んだが、モンタナの雄大なブラックフットの川とフライフィッシングはいつも家族を繋ぎ合せた。

いやーーまず冒頭、画面から目を逸らさずに2度見‼︎そして目をひん剥いて3度見‼︎‼︎笑
めっちゃ可愛い男の子がいるがなぁと思ったらどう見てもジョセフ・ゴードン=レヴィットにそっくり‼︎
横目でお父さんを睨みつけるようなそのじとーーっとした目がどう見てもジョセフ。
「いやいや、んなわけないしww しかし似てるなぁ。」
……まさかの本人‼︎‼︎‼︎‼︎
なんと11歳のジョセフ・ゴードン=レヴィットが出てます‼︎
これだけで観た甲斐があった‼︎

ストーリーとしてはかなり単調で盛り上がりはないものの、コンスタントに挟まれるブラックフット川と釣りのシーンがあまりに美しく、それが逆に物語全体を引き締めています。

ブラピはまだ幼さがありますが、その色気は既に滲み出ています。

正直、結末はかなり早い段階で想像がつくし、感動作品という感じもしませんでしたが、かなり独特な雰囲気のある作品です。

ブラックフットの川がポールがいるシーンといないシーンで明らかにその景色が違って見える。
この物語で描かれる景色はノーマンの心そのものであり、彼の心を映像だけで見事に表現しています。
フライフィッシングの糸のしなる動きまで美しく、そこをリピート再生で延々と見続けたいほどなのです。

ということで、ストーリーよりもその映像美を楽しむ作品。流石のアカデミー撮影賞。
要するに、ストーリーは本当に淡々としているので、一時期流行ったヒーリング・ミュージックみたいな感じです。
穏やかな気持ちになりたい時、また見返したくなるかも知れません。
私はやっぱりロックが好きです。

それよりも、田舎のおばあちゃんちに帰って、目の前の大きな川の河川敷で寝そべって、空を眺めて昼寝したいなぁ…という気分になりました。
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