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JOLT ジョルトのkuuのレビュー・感想・評価

JOLT ジョルト(2021年製作の映画)
3.8
『JOLT/ジョルト』
原題Jolt.
製作年2021年。上映時間91分。

ケイト・ベッキンセール主演。

『誰もが普通でありたいと願うが、普通でありたいと思う人はいない。』

ぶちギレ怒りの衝動を抑えられないブロンドニトロ爆弾のヒロインが、そのブチ切れパワーを武器にして、復讐のバトルに挑むアドレナリン全開Boom-Boom-Boomのアメリカンアクション映画。
参考までに『JOLT - 』公式予告編
|プライム・ビデオ

https://youtu.be/3BSSoD73TSk

怒りの制御に問題を抱える元警備員は、常に電気ショックベストを着用し、殺意が芽生えるたびに自分に電気ショックを与えることで衝動を抑えている。
初めて恋に落ちた男を殺されてしまった彼女は、第一容疑者として警察に追われながら、犯人に復讐を果たすべく怒りの追跡を繰り広げる。

『アンダーワールド』の美しきヴァンパイアのセリーンを彷彿?(硬派さを消した)戦いぶりはタマりま1000。
そのケイト・ベッキンセール演じるリンディは(アラフィフ演じるリンディは20代後半に見えるし役者は凄い)
『間欠性爆発性障害』と診断されてるけど、これは実際の用語で。
攻撃的衝動に抵抗できずに、ひどい暴力行為をふるったり所有物を破壊したりする病態を指し、窃盗癖、放火癖、抜毛癖、病的賭博はそれぞれ、窃盗、放火、抜毛、賭博といった行為に対する衝動の制御障害だそうっす。
また、その頭文字をとってIEDと呼ばれてる。
IEDはImprovised Explosive Deviceの略称として使われることが多く、非公式または非公認の勢力によって作られ使用される爆弾の一種で、これもリンディを説明する一つの方法と言えるかもしれへん。
"人間こそが最強の検知不能兵器だ "とまで云ってるように、実際、兵器として平気で研究してる機関もあるとかないとか眉唾ですが。

リアルさや漠然とした感覚を求める映画ではなく、気晴らしとリラクゼーションの夜に最適な映画かな。
でも一方でしっかりとした、それでいて、正当化する十分な筋書きがあったならば、この映画は十分に価値と皆に受け入れられ愛される作品の可能性あったんちゃうかな。
アクションは最初から最後まで盛りだくさんやったし、そのほとんどが戦闘やけど、楽しいカーチェイスや爆発シーン、病院内での楽しい追跡劇もありました。
ケイト・ベッキンセールはリンディを見事に演じてたし、彼女のような体格の女性が大男たちと戦うのは無理だとわかってても、不信感を抱かなければ、それほど愚かには見えないかな。よく振り付けられた格闘シーンで彼女は確実に動きをこなせる流石!元VAMP。
ボビー・カンナヴェールとラヴァーン・コックスが演じるヴィカーズ刑事とネヴィンのポリスは堅実で、トランス状態のポリスが登場することに多少の抵抗があるものの彼女を楽しいキャラだと思い見たかな。
巧みな演出、最後のヲチはイマイチでしたが、90分のサクッとサクサク、アクションを楽しみたい人、シリアスなものが苦手な今日の気分にはアゲアゲな作品でした。

最後の最後簡単なミッドクレジットシーン。
紫お団子頭の少女のセリフ
『Holy Shit!』ちょい笑えた。

続編ありそうかな。
『Holy Shit!』
最終的には、『Jolt』が視聴率の面でどれだけの成果を上げるかにかかってるそうです。
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