Mayo

ミラベルと魔法だらけの家のMayoのレビュー・感想・評価

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)
3.6
お正月に家族で鑑賞。
ディズニー初メガネの主人公・ミラベル。とても人らしくて親近感のわくキャラクターで好きだった。
コロンビアが舞台というだけあって、とにかくカラフル!衣装が最高にかわいい。ミラベルの肩に刺繍でついてる蝶々とか、街の子供達のブラウスとかもうたまらない!

スリル、怖さ、家族愛と色んな要素が詰まっているディズニーらしい作品。
途中、姉のルイーサの怪力やカピバラなど、笑いの要素もしっかり。

冒険に出ず家の中で話が完結するのが、とても新鮮でありつつ、家や家族がテーマなのがコロナ禍で制作されたことが反映されている感じがして今作られる価値があるなぁとしみじみ。

魔法の家・カシータの動きもディズニーらしくてわくわく。マドリガル家それぞれが持つギフト=魔法の設定も色々で楽しいし、それぞれの部屋の描写もめちゃくちゃいい。お花でいっぱいのお部屋やジャングルの部屋、夢がいっぱいでうわーこんなお部屋に住みたいなー!と子供みたいにうっとりした。

あと、映像がまた進化しているなというのも驚きの一つ。頭のアップが映った時に、髪の毛一本一本の質感まで分かることにちょっとハッとして感動した。

ストーリー自体はやや既視感かなぁ。最後もはっきり説明されなかったけれど、観る側に委ねているのかな。
これからは個の時代とよく聞くけれど、だからこそメッセージをはっきりして欲しかったなぁと思ってしまった。
持たざる者側にいたミラベルも、結局持っていた?というオチなのか?

私の大大大好きなリン=マニュエル・ミランダの音楽もとても楽しみにしていた要素の一つ。さすがなラテンのリズムでノリノリになるものの、一緒に観ていた息子には言葉の速さで理解が難しかったよう。あと空想の映像が多すぎることも今何のシーンなのかが理解できない要因のようだった。
でもやっぱり音楽最高だった。

日本ではそこまで流行ってる感じしないけど、アメリカでは結構話題になっている印象。
褐色の主人公ミラベルはもちろん、ミラベルの甥っ子アントニオは黒人の男の子だし、ミラベルの姉ルイーサはガタイの良い女性。などなど多様性を描いているところが評価されているみたい。
子供の頃にこんなに素敵なディズニー作品がたくさんある時代、いいなー!って思う。
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