Rocko

ブレードランナー ファイナル・カットのRockoのレビュー・感想・評価

4.5
BS4KにてファイナルカットVer. 鑑賞。
光と影のコントラストや雨粒などがデジタル処理で綺麗に修復されながらも何処となく80年代の古臭さが残っていて味わい深い映像でした。

2019年酸性雨の降るロサンゼルスを舞台に人間とレプリカントの葛藤を描いたSF映画。
ストーリー自体は4Kで観てもやはり面白くなかったですが、歌舞伎町をモデルとした未来の街や悪役人のキレっぷりがたまりません。
圧倒的存在感を放つルトガー・ハウアーを筆頭にショーン・ヤングの美しさとダリル・ハンナの唇のセクシーなこと。
ショボすぎる主人公に比べて悲壮感あふれる覚悟を持って終えるラストの切なさにジーンと来てしまう。
雨と音が効果的に使われた陰鬱で悲しげなSF映画。
80年代によくこんなに暗い映画作ったなとニヤニヤしながらオタクのように楽しんで最後まで観てしまいました。昔は途中で観るの止めるほど面白くなかったんだけどなぁ…人間らしさとは何かを問う哲学的な作品。


●2020年135作目●
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