『群がり』
原題La nuee.　英題THE SWARM.
製作年2020年。上映時間101分。
ホラーと表記されてますが、小生は、警笛的な社会派映画のテイストもあると思います。
フレンチ映画。
⚠️⬇️コナイな場面が少しだけありますし、イナゴがよく出てきますので虫嫌いの方は注意して鑑賞を。
🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗
🦗🦗🦗🦗🦗💦💦💦💦🦗🦗🦗🦗🦗
🦗🦗🦗🦗🦗💦👩👧💦🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗👦🔥🦗💦💦💦💦🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗

2人の子供とともに農場で暮らすシングルマザーのヴィルジニー。
彼女は高たんぱくの食用イナゴを育てているが、その生活は楽ではない。
常に金の心配が付きまとい、子供たちや近隣の住民との関係も悪くなる一方。
しかしある日、ヴィルジニーのイナゴが“血”を好むことが発覚し、事態は一変する。


近い未来、現代の飽食の時代故に食料は激動の時代を迎える。
現代は、一部の知足(足ることを知る)なき人のために、人類の必要としてる食べ物を前借りし続け、食料難で人類を溺れさせつつある。
飽食を変えれないなら、食料の形を変えなければならない世界。
嗚呼、蝗や昆虫食えんなぁ小生は。
イナゴの佃煮😰。

主人公のヴィルジニー（スリアン・ブラヒム）は金銭の方の借金を返して生き延びるために、自分で農場を始めることにした。
銭を返せて、食糧難も助ける一石二鳥。
昔、ヤギがいたとこに、今は蝗(イナゴ)がいる。
蝗100g中のたんぱく質量は、牛肉150gと同じ量を含むそうっす。
蝗を挽いて粉にする蝗粉を売る商売はかなり最先端やけど、先行き過ぎかなヴィルジニーさん。
繁殖にも知足が必要。
小生もプロテイン高いしその辺の田んぼばかりやし、蝗をミキサーかけてのむかなぁ。
余談ながら、小生は明治サバスプロテイン100ヨーグルト味愛飲。
いやいや、蝗プロテイン無理だ。
しかし、近い将来、昆虫食料酪農は銭になると思う。
西洋じゃ単なる(最近日本でもYouTuberが喰ってアホさらしてる)悪趣味な虫に追いやられている蝗に、食の未来が託されたとき、身の毛もよだつ物語が生まれんのもわかるけど、魁てきな物語やなぁ。
ヴィルジニーが蝗の養殖をしているちゅう理由で子供たちがイジメ(嫌がらせ動画をアップされたり)を受け嫌な思いしていた。
ある日、温室で気を失ったヴィルジニーが目を覚ますと、腕にできた傷にバッタが吸い付いており群がってた。
気絶することで、彼女の中で昆虫との共生関係が目覚めたのかひらめく💡。
ここらへんがファンタジーぽさがあるかな。
倫理的、道徳的に高いコストをかけた食品の過剰生産とちゅうモンに躓くように。
ヴィルジニーも食料の生産方法で誤った考えから躓く。
この対比はオモロイし、印象的な結末をむかえるかな。
今作品は、社会的側面とホラー映画、そして、それらに加えて、明らかに現在の環境問題ちゅう見えないテーマがあると思います。
食用動物の養殖、成育生産をより良くするため、成長促進剤や抗生物質の投与して市場に出して、我々が口にしている。
それら養殖動物が排泄するものを一部ながら確り廃棄していない海外の繁殖業者が垂れ流すものが川から海へ、それらを食した水生動物や、鳥などの体内で抗生物質は変化して、それを食した人間に影響は全くないんか？
ちょい映画とはかけはなれてきたけど、ジャスト・フィリッポ監督は、常に緊張感のある状況の中で、近い未来の食糧難ジレンマを、観てる者に突きつけてくる。
食糧難は文化的な適合性によってもたらされたジレンマであり、それを克服するためには、人類はまた同じ過ちを犯すことになるやろなぁヴィルジニーのように。
今作品は自然のコントラストが非常に詩的で、その風景や、そこに生息する動物の動きに恐怖を感じる映画でした。
人類が何世紀にもわたって悪い意味で家畜の飼育に取り組んできたことの寓話やと小生は思いました。

【群れる事の恐ろしさはイナゴから教えてもらった】

〈簡単ストーリー〉
フランスのとある田舎でイナゴの販売を生業にしている未亡人のヴァージニーは二人の子供、ローラとガストンと共に生活していました。

イナゴはタンパク質が豊富で未来を見据えた商売だったのですが、上手く育てる事が出来ず、取り引き先から足元をみられ商品は安く取引される様になります。

商売に行き詰まったヴァージニーは心が折れてしまい、農場を潰そうとしますが、バランスを崩し頭を床に強打し失神します。

目が覚めると身体中についていたイナゴはヴァージニーの身体を少し齧っていました。
恐ろしくなったヴァージニーはその場を逃げ出します。

その後のイナゴの様子を見に行くと、今まで上手くいかなかった産卵を目の当たりにします。
イナゴが活発になった事により商売の希望を感じます。
そして、ヴァージニーは　ピーン　と来ます。

〈恐怖を感じたランキング〉
1位:イナゴの群れ
群がりという題名なだけにイナゴの群れはまるで魔王だった。逃げる以外の選択肢はないが、ボス戦では逃げる事が出来ないのはお約束。ヴァージニーはとんでもないモンスターをうんでしまった事に只々涙する。

2位:ヴァージニーの選択
家族と上手くいかず商売も右肩下がり。元々心が弱いヴァージニーは常に心が折れそうな状態。
そんな中で軌道に乗ってしまった商売が絡まり次々と選択肢を誤ってしまう。

隣人の犬がちょいちょい迷い込む。
ヴァージニー…？おまっ…！！てなった。

3位:娘のローラは見た！母ちゃんのヴァージニー
血まみれの服を発見し異変を感じたローラは遂に目撃してしまう。
ヴァージニーの恐ろしい姿を。
ビビったローラは本気のダッシュ！
トイレに入り鍵を閉めるが、すぐドアノブをガチャガチャと回される。
あの体勢からもう追いついたの？

〈感想〉
昆虫食にいつかはお世話になる時代が来るんだろうなと思い鑑賞しましたが、背景が恐ろし過ぎた。
コオロギ煎餅から始めます。

え？これホンモノ？ホンモノなの？？？笑
リアル過ぎてわからぬ…笑
虫嫌いな人はゼッタイ観ちゃダメ🙅
どうぶつの森のフータが見たら気絶しますね！

めちゃめちゃ話がスローペースなので途中で飽きちゃう人もいるかも…
とにかくここまでじっくり映されるとまぁさすがにゾワゾワしますな🥶