フィールドを俯瞰するポジションとして、物語を見回せる役として、天才ではない者の視点として、宮城リョータでホント良かった。
彼は次男だったからきっとずっと比べられて生きてきて、しかも兄はもういないから永遠に追いつけないし追い越せない。
そうゆう葛藤があるから、兄の面影を見た三井の存在には何か感じていたはずで、だから彼の落ちぶれた姿には空虚な感覚を覚えたはずで、それが実際きっかけとなってバスケを一旦は諦めてしまう流れにはすごく納得がいきつつ、その虚しさはすごく強く伝わってきた。
それが分かると、現在の試合でリョータと三井が一緒にコートに立ってるただそれだけで自然と涙が溢れそうになって、手上がらないって言ってんのに、パス出しますのやり取りとか思い出すとすんごいじわっときてる。
そして何者の代わりでもない宮城リョータとしての覚醒でぶち上がって、映画館でガッツポーズしそうになったの初めて。また見ると思う。
