Tom2022

余命10年のTom2022のレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
3.0
泣けると評判だし、タイトルから考えても泣ける系だなと思い、涙を期待して見てみました😄。

20歳の時に不治の病にかかり余命10年を宣告された茉莉(まつり)のお話です。ある日、茉莉は、中学校時代の同窓会に参加し、クラスメイトの和人と久しぶりに会い、この2人は恋に落ちます。そして、茉莉の残りの人生が変わって行きます。

和人は、同窓会で「人に会ったの久しぶりで、酒でごまかしていた」と言う位、人を拒絶している生活をしていました。また、両親とも全くの絶縁状態にありました。すごく大事な部分だと思うのですが、和人にこれまで何が起きていたのか、知りたかったなと思います。

茉莉は、和人に余命の事をずっと言わずにいるので、だんだんと和人が可哀想になりました。確かに、茉莉が余命の事を話しにくいのは分かりますが、そのせいで、和人はどんどんと恋愛感情を盛り上げてしまいます。なんと、プロポーズまでしますが、茉莉は、ただただ黙ったままその場を去ろうとします。これは、映画の演出なんでしょうが、ちょっと引っ張り過ぎだなあと感じました。

茉莉が家族に対して言う「どっちが可哀想なんだろね」の一言には考えさせられました。確かに、本人は可哀そうなんだけど、そんな子供を持った親も可哀そうなんだろうなあ🤔。

また、茉莉の「余命10年て長いよね。早く死なせてくれって感じ」の一言にも考えさせられました。確かに、死ぬことに向き合って、10年間生きるのはとても長く感じるだろうし、辛いんだろうなと思います。

最後になるまで、話が盛り上がらずに淡々と話が過ぎていきます。そして、最後に畳みかけるように、涙を導くようなシーンが続くのですが、私には、ちょっとしか響きませんでした。ハンカチ用意してたのになあ😄。
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