大切な映画にまた出会ってしまった…。
余韻ヒタヒタ。
北アイルランド出身のケネスプラナーの半自叙伝。
映画の舞台は1969年のベルファストのとある町(一角)で、突然始まった抗争。
それを9歳のバディの目線で進んで行く。
パティ家族が住む一角は、
日本の下町、長屋みたいなところで、
近所中、みんな知り合い。
自分の子供で無くても、悪い事をしたら、大人が叱る。
私の子供時代もそんな感じだったなー☺️
バディは同じクラスの女の子に初恋をし、近所のお姉さん的存在の女の子と遊んだり、時には万引きをそそのかされたりして(オイオイ💦)
そして、バディは映画が大好き☆
映画を観ている時のバディのキラキラとした瞳。
とにかくバディが可愛くてねー☺️
表情がくるくる。
バンバンチキチキバンバンチキチキバンバンバンバン〜♪
ベルファストの抗争の中で悲惨さをこれでもか!と描いている作品では無かったのが良かったですね。
パパはロンドンに出稼ぎ(建築業)で働き、
週末とか、たまにしか戻って来れない。
競馬で借金を抱えたりしてたから、碌な父親じゃないのかも…と思ったけれど、
家族愛に溢れた父親で安心しました。
にしても、ピッチングの上手さが、ここに生きて来るなんて…ハラハラ…
そして、綺麗なママと
パパの親である祖父と祖母と隣同士?で暮らしています。
バディは特に祖父のポップが大好き。
バディとポップの会話も微笑ましかったなー。
そして、祖父ポップが、祖母グラニーに対して、愛を語る老夫婦の会話の素敵さ!!
ストッキングの逸話。
「これで、お前に惚れたんだ。」
なんて。
時代背景から、祖父ポップは若い頃から引退するまで炭鉱で働いていたと思われます。
ペルファストで抗争が激しくなり、
パパはロンドンに引っ越さないか?と提案。
ママは涙を流して、ここから移り住みたく無いと夫に訴える。
軸は、ベルファストに残るか、ロンドンに引っ越すか…。
家族が出した答えは?となっている訳です。
過激派による暴動が進んでも、生まれ育ったこの町を離れるなんて。
近所の人がみんな知り合いで仲良しで…
そして、パパとママは"赤ちゃんの時からの知り合い"
そんな結婚だなんて素敵☆
だから、バディはクラスの恋する女の子と「絶対に結婚する!!」
と言っていたのですね☺️
オープニングのシーンや劇中の中の映画のシーンをカラーにすると言う作りも凝って(?)いますね。
パパがステージで歌う
Love Affair - Everlthing Love
そして、ママをダンスへ誘い2人で踊るシーンは本当に素敵でした☺️♪♩
ここ一番好きなシーンかも。
あれこれと色々とあっても夫婦の愛が見えたから。
1960年代後半のUKヒットソングは流れて来なかったけれど、
もうEverything Loveと
そして、北アイルランド出身であるVan Morrisonの曲。
それだけで充分過ぎるぐらいでしたね☆♩
バディの家族が愛に溢れていて、抗争のさ中でありながら、幸福感を感じる映画でした☺️
バディの周りに愛がたくさん。
……
パパ役のジェイミードーナンはイケメンだし、
ママ役のカトリーナバルフも本当に綺麗だし
って、2人共モデルからの役者でしたか😲!!納得!!
そして、いつもとは異なる役のジュディデンチの存在感よ…。
……
北アイルランド抗争(紛争・問題)は、
私は未だに良く分かって無いところがあるんですよ。
それほど、かなり入り込んでいて複雑。
単なる
プロテスタント信者のカトリック潰し
と言う訳では無いんですよね。
英国🇬🇧自体の領土問題も絡んでいたりと…。
サッカーやラグビーの代表は隣国のアイルランド🇮🇪と一緒のチームと言う謎…というか、それだけ問題が大きく絡まっているのが分かります。
2007年に終息したと言われながらも、いまだ、小規模な暴動が続いているとの事。