ケイスケ

サイレント・ナイトのケイスケのレビュー・感想・評価

サイレント・ナイト(2021年製作の映画)
3.0
カミラ・グリフィン監督という聞きなれない名前を見て「グリフィン?」と思ったら、本作に出てるローマン・グリフィン・デイビスの実母とのこと。ローマン・グリフィン・デイビスは『ジョジョ・ラビット』で有名ですね。

田舎の屋敷でクリスマスのディナーパーティーを催したイギリス人夫婦のサイモンとネル、彼らの息子アートたちのもとに、友人たちが家族を連れて集まる。12人の男女が久々の再会を楽しむその宴は、あらゆる生物を死滅させる謎の猛毒ガスが地球全土に広がり、明日にもイギリスに到達しようとする中で開かれた最後のパーティーだった。

珍しいタイプのディストピア。謎の猛毒ガスで人類滅亡が刻々と迫るなか、様々な家族やカップルがパーティーを開くというもの。この家族が一癖も二癖もあり、正直「なんだこいつら」というのが最初の印象。てかなんでこのメンバーでパーティーやるんだ。

でも現実に世界滅亡なんてことは起きてないので、切迫するとこういう本音が出てくるのかもしれない。それにしても口が悪すぎるなあ。本作はコロナ禍のロックダウンの時に撮影されたみたいなので、その要素も入れ込んでいるのでしょう。

あと本作の滅亡する原因が毒ガスってのもポイントですよね。謎の毒ガスってなんやねんとは思いますが、『ドント・ルック・アップ』みたいに隕石だとラストみたいに一気に消滅すると苦しみなさそうだけど毒ガスはやだなあ。どうでもいいけど台詞だと自殺薬が結構デカくて飲み込みにくいみたい。なんだこの嫌がらせ笑。

まあ映画として面白いかと言えば個人的には少し微妙で。正直ブラックコメディにしても登場人物にイライラしてくる。なにラストのコーラを3回くらい取りに行くくだり。珍しいタイプのパニック映画なので気分転換に観てみると面白いんじゃないでしょうか。