三次元からきたブロンディ

マイスモールランドの三次元からきたブロンディのレビュー・感想・評価

マイスモールランド(2022年製作の映画)
4.7
記録

日本で育ったクルド人女子高生サーリャが家族と共に在留資格を失ってしまうのだが…

本作は日本の難民問題を扱い、鑑賞すると難民申請や入管などの実態を知る事が出来る唯一の作品だった。日本は安心安全だと思いきや逆に受け入れにくい国だったと認知出来る。

青春映画として捉えてもいい作品でもあるが、ヒロインのサーリャの眼はどこかもの悲しそうな切なさを感じた。


そして本作で知識を得たのが、クルドという国は存在しないという事が勉強になった。世間では「クルド人」と知っていてもそのもの自体がよく分かっていなかった自分が未熟だった。そういった部分で本作はかなりと役に立った。

現在ロシアによるウクライナの侵攻で、難民は再び増加すると思うが、本作がきっかけで難民問題が緩和出来ると願っている。
戦争や紛争で居場所が無くなってしまった人たちに未来が来る事を信じている。