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デューン 砂の惑星PART2のBeSiのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
5.0
全世界待望!!!全宇宙の命運をかけた決戦の幕開けを、遂に、この目で観てきました。新たな人類史上最高の映画シリーズの誕生を垣間見た気がします......。

砂の惑星デューンを巡る宇宙戦争が勃発。皇帝の陰謀によりアトレイデス家は壊滅状態となる。そして、唯一の生き残りの一人であった後継者ポールは、砂漠の民との共存を経て救世主としての運命を辿っていく。迫る復讐の時、未来の希望を取り戻すための最終決戦が始まる。




🪱音響効果、映像美
もはやドゥニ・ヴィルヌーヴの世界観を語るうえで代名詞となっている音と映像。2Dで鑑賞しましたが、全身で体感するには十分過ぎるほど力強い音響効果と、鳥肌が立つとともに目を奪われる映像美とのハーモニーは、言葉になりませんでした。意味が分からないくらい凄かった。巨匠ハンズ・ジマーの素晴らしいサントラと相まって本当に感動的でした。『アバター』とはまた一味違った映画体験。これは映画館で観なきゃいけない。絶対に映画館で観るべき。

⚔️光と闇
多くのキャラクター間で繰り広げられる様々な人間模様が多く見られた今回の続編。それらを一言で表すとするならば「非常に現代的」でした。惑星アラキスの統治権争い、アトレイデス家とハルコンネン家の関係、べネ・ゲセリットの掟に隠された裏側といったところで闇深いと感じる点が個人的には多くありました。後々判明する新事実が、この闇深さを物語っていました(めちゃくちゃに書き並べたいけど我慢......)。

加えて、特に闇深いと感じたのが、主人公ポール。権力や支配に興味がなく常に平等を志していた彼でしたが、皇帝およびハルコンネン家への敵対心を強めるうちに、徐々に彼の中での信条や考え方が変わっていきました。ある意味、ポールの闇堕ちだよね。チャニの表情を通じて、想像していたものとかけ離れた英雄譚を目の当たりにしたことへの歯痒さを観客にも体感させる描写は素晴らしかったです。皇帝という地位に目が眩んだ様子のポール。PART3では改めてチャニとの対話が必要になりそうです。アンチヒーローないし権力者の堕落という概念を織り交ぜたプロット、これぞ続編って感じがして最高。たまらん。


キャラクターたちの成長や宇宙戦争の風向きなどの面では、光の部分も勿論多く見られました。特筆すべきは、ポール・ムアディブ・ウス―ルへの昇華。多分2024年は砂虫を乗りこなすムアディブを超える胸熱は無いかもな。15日はレイトショーでスクリーン貸し切り状態だったけど大声出しちゃった。





ポール・アトレイデスの覚醒、戦士チャニの孤高の戦い、皇帝の崩御、大領主連合への宣戦布告......。人類史上最高の映画トリロジーもいよいよクライマックスへ。ドゥニ・ヴィルヌーヴの傑作三部作の完結まで、あと少し。

まじで最高だったよーーー!!!😭😭😭また観に行くーーーー!!!😭😭😭
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