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バード・ボックス バルセロナのBeSiのレビュー・感想・評価

3.0
傑作とされた前作の初鑑賞から5年、楽しみにしてた続編がついに配信開始〜!!しかしその期待を遥かに下回りました...😭理由は下に↓↓↓

正体不明の何かが人類を滅亡へと追いやるなか、残された者たちをさらなる脅威が。前作『バード・ボックス』の世界観を押し広げ、バルセロナを舞台に新たな物語が展開する。



✔軽薄化
キャスト、面白さ、スリルの3つが特にスケールダウンした印象。どうも入り込めなかった。

✔残念な要素
・正体不明の怪物側の視点
これを描くことで映画自体がB級にランクダウンしちゃってる気が......。
・主人公
"それ" を見ても自殺しないキャラを何で主人公にしちゃうんだろうという率直な感想を抱きました。共感はもちろん出来ないし、当の本人は宗教絡みが原因でだいぶ頭逝ってるし。"それ" を見ても自殺しない人たちの呼び名は別にどうでも良いんだけど、全員が全員、その怪物を天使だの救世主だの言って崇めてるとは考えづらい。魂の解放を具現化した描写には正直言って興醒めした。こういうややこしい立ち位置にいる人はサブキャラで良いと思いますね。こういうパニック映画で居るのは良いけど邪魔になっちゃうし。
・主人公が度々目にする幻覚
いちいち面倒臭いし、冷める。宗教に絡めるせいでただでさえ悪く映るソフィアが余計に"ヤバい奴" 感増してる。

✔あまりに強引な......
ここは本作の脚本や物語の設定に関して。
本作の肝となる預言者の存在。この要素の活かし方が何とも......。

"暴力や虐待、悲しみといった極度のストレスがDNAに変異を生む場合がある" ことを踏まえて考察してみます。この怪物が大昔から存在してたと仮定して、最初の預言者となる人間はどういう風にして変化を遂げたかを考えると......流石に強引過ぎる気が。

"それ" 地球に襲来→妻子持ちの男が怪物に遭遇→目の前で我が子が自殺→男、悲しみで発狂→DNAが突然変異→"それ" と同等の能力(他人の悲しみや恐怖を感じ取れる)を獲得

いや強引過ぎるーーーーー!!🙂🙃🙂🙃




今回、スピンオフのような形で発表された『バード・ボックス バルセロナ』。前作の設定を全然引き継いでいないために盛り上がりに欠けるし、3つ目を作るとなると尚更酷くなる気がしてなりません。大丈夫かなぁ🥲VFXや舞台のスケール感は文句なしですが、ストーリーの重厚感や説得力の改善を願うばかりです。期待を込めて3.0点!!
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