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ジョン・ウィック:コンセクエンスのBeSiのレビュー・感想・評価

5.0
やっとのことで日本公開。遅すぎ。公開初日に観に行くことが出来たのは良かったけど、やっぱりWGAストライキ事件の影響は大きい。

裏社会の掟を破り粛清の包囲網から生還した伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。組織内での権力を得たグラモン侯爵はNYのコンチネンタルホテルを爆破。盲目の殺し屋ケインを引き入れて "狩り" に乗り出す。そんな中、旧友シマヅの協力を求めてジョンが大阪のコンチネンタルホテルに現れる。果たしてジョンは、かつて忠誠を誓った世界との決着をつけ、真の自由を手にすることができるのか......。




✔パワーアップし過ぎなアクション
『ジョン・ウィック』史上最長の本編2時間49分という長尺には、これでもかと言わんばかりにアクションが詰まっていました。もうずっと大興奮。お腹いっぱいとかいう次元超えました。挙げだしたらキリが無いので、また後日にレビュー編集しようかな。

✔豪華キャスト
①ドニー・イェン
本作の特報を聞いた時は飛び跳ねました。キアヌとドニーがバチバチに殺し合うとか面白いに決まってます。香港を代表するアクション俳優の演技とアクション、素晴らしかった。
②ビル・スカルスガルド
悪役が似合うイケメン。どこまでも無慈悲なグラモン公爵が怖かったな......。これからビルが映画に出た時は身構えないといけないかもね。
③真田広之
『47RONIN』以来のキアヌとの共演作がコレになるとは。『ブレット・トレイン』を遥かに超える刀剣アクションを堪能させて頂きました。ホントにカッコよかった...。
④リナ・サワヤマ
シンガーソングライターと女優、二足の草鞋を履いたリナの演技と過激なアクションは必見。シマヅと一緒に話してる構図があまりに最高でしたね 。また、彼女のスタントダブルを担当したのは『ベイビーわるきゅーれ』の伊澤彩織さん。普通にビックリ。
⑤スコット・アドキンス
誰だこの動けるデブは?!と思ったらみんな大好きスコットでした。あの巨体に似合わない攻撃のギャップが最高だったし何よりも驚かされた。キアヌとドニーとスコットが同じスクリーンに並んでるの凄すぎ。

✔報いと自由
妻を亡くした後、静謐で自由な暮らしだけを求めていたジョン。しかし、その報いは自分自身だけでなく親しい仲間から赤の他人まで多方面に広がることに。そして、殺し屋としての使命、亡き妻への想いを常に交錯させながら生きてきた彼が追い求めた "自由" の形には感動した。

✔キアヌ・リーブス!!!!
『ジョン・ウィック』の集大成となった本作で、シマヅの娘アキラ役を演じたリナはこう語っています。

"キアヌはもう何週間も何ヶ月もトレーニングしているのは明らかだった。つまり、毎日彼のすぐ近くで私はトレーニングしていたわけだから、本当にクレイジーだよね。でも、彼はすごく謙虚な人で、優しくて、落ち着いていて、すごく禅な人で、平穏で、すごく良いアドバイスもくれた。どうやってアクションシーンをやり抜けばいいのかも教えてくれたし。彼は本物だから。本当に最高だった。"

街中でベンチに座って一人寂しくご飯食べたり、冗談でパパラッチからカメラを奪って嬉しそうにはしゃいだり。つい最近なんて、お忍びで日本に来て高級焼肉と大好きなラーメン堪能してたらしい。長いキャリア人生の中で彼が集めたヘイトなど、弾丸1発の大きさにも及ばないでしょう。そんなキアヌの演技やアクションがまだ観られるんだと思うとめちゃくちゃ嬉しい。






『ジョン・ウィック』シリーズ、これにて完結。キアヌ・リーブスの集大成を垣間見た。
シリーズ史上最高傑作にふさわしい一本だと思います。これは映画館で観るべき。
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