1ヶ月ぶりの映画。「年間100本観よう」とかもう言わんとこ。普通に無理だと分かったのでね😇A24の幅がどんどんと広がっていきますね。『TALK TO ME／トーク・トゥー・ミー』XMasに鑑賞しました〜😎久々のレビュー！！
母を亡くした高校生のミアは、気晴らしに仲間とSNSで話題の "90秒憑依チャレンジ" に参加してみる。スリルと強烈な快感にのめり込んでいくミアたちだったが、仲間の1人にミアの母の霊が憑依してしまう......。
✔新感覚のトリップ体験......🤝
霊を自分に憑依させて快感を味わう。何とも斬新。新手のドラッグにしては仕組みや作用が非常に前衛的。いくらなんでもリスクが大きすぎる気がする......自分に近しい人間が憑依することもあるし、霊たちは何にでも擬態して幻覚を見せてくるし、色々と危険。そもそもあんな代物どこから見つけてくるんでしょう。ミアたちの場合は友人伝いで貰ってとは言ってたけど、SNSで流行しているという程だから、自分で "手" を作成した人も居るのかな。"科学的に証明することが難しい" 盲点を利用して若者たちがグレーゾーンのスリルと快楽にのめり込んでいる様子が、現代の法律の曖昧さを風刺している感じがあって好きでした。憑依トリップ、ちょっとだけ興味ある......😭😭😭
✔全てが新鮮
フレッシュなクリエイターに、フレッシュな俳優陣。感情の起伏の激しさ、新しいものに対する危機感の低さ、物事を扱えない歯痒さ、人間性の脆さ。"若さ" を全面に映し出した彼らの演技は必見です。ホラー映画にありがちな "感情移入できないように登場人物全員が何かしら欠点を持っている" ところは声を大にして褒めたい。
✔手
先ほど述べた何かしらの欠点を持った登場人物という事柄に関して。主人公ミアはご覧になるとはっきり分かる通り、様々な言動が突飛である様子が伺えます。何かと繋がりたい一心で、あるいは藁にもすがる思いで何かに執着する彼女の姿には、一言では言い表し難いものを感じました。身近な人や愛する人の "手" の温かみほど、心に安らぎを与えてくれる薬は無いと個人的には思っています。ミアの場合、大切な人を亡くした今、触れることで安らぎを得られる人は殆ど居ない状況にあります。もしも自分が彼女の立場だったら......間違いであるとは分かっていても、寂しさや喪失感を埋めるために良からぬものに手を出す気がしてしまいます。いくらリスキーだと分かっていてもね.....🥲
新感覚のスリルを存分に味わえた90分でした。現代的なテーマとホラー映画の定石を掛け合わせつつも、新鮮味溢れる演出と脚本で魅了させる手腕に見事にやられた。新進気鋭の双子クリエイターの大躍進を確立させた素晴らしい傑作！！🖐超面白かった！！！！
