MasaichiYaguchiさんの映画レビュー・感想・評価 - 107ページ目

MasaichiYaguchi

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VR ミッション:25(2015年製作の映画)

2.8

先日、PlayStation®VRが発売されて話題になっているが、これはPlayStation®4をベースにしてVRヘッドセットをかぶると、プレイヤーの360度全方向を取り囲む3D空間が出現し、それに>>続きを読む

ダイ・ビューティフル(2016年製作の映画)

4.3

第29回東京国際映画祭コンペティション部門上映作品で、最優秀男優賞及び観客賞を受賞。
本作で描かれるのは、急死した美しきトランスジェンダー、トリシャの半生。
日本で一時期“オネエブーム”がバラエティ番
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インフェルノ(2016年製作の映画)

3.6

ダン・ブラウンのロバート・ラングドン・シリーズ映画化最新作で取り上げられたのはイタリア文学史上最大の詩人ダンテの「神曲」、そして描かれたテーマは地球の人口爆発問題。
映画でも言及されているが、2015
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シークレット・オブ・モンスター(2015年製作の映画)

2.8

エンドロールらしきものも無く、唐突に上映が終了した瞬間、試写会場は動揺とも、困惑ともつかないような雰囲気に溢れた。
原題はベースとなった哲学者ジャン=ポール・サルトルの短編小説と同名の“The Chi
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ミュージアム(2016年製作の映画)

3.6

原作がサイコスリラー漫画なので過激にデフォルメしている部分はあるが、本作を観ていると、「人が人を裁くということは?」ということを考えてしまう。
本作で「ドッグフードの刑」、「母の痛みを知りましょうの刑
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マイ・ベスト・フレンド(2015年製作の映画)

3.7

この作品を観ると、人生の宝は地位や名誉、財産ではなく、心から語り合い、通じ合える“パートナー”ではないかと思う。
その“パートナー”は、ある人にとっては伴侶であり、本作の主人公たちのような人には親友で
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.5

本作で描かれた、地域のルールに厳格で、タバコのポイ捨て、ゴミの分別の仕方、自動車の通行や駐車の仕方に口煩い因業オヤジの主人公や、そしてこの主人公を取り巻く住民たちの困った時の助け合い、用具の貸し借り、>>続きを読む

ノーザン・リミット・ライン 南北海戦(2015年製作の映画)

3.5

本作を観るまで、日本や韓国のサッカーファンを中心に国民を熱くさせた2002年サッカーワールドカップ日韓大会の陰で韓国と北朝鮮の艦艇による銃撃戦が起こっていたことを知らなかった。
第2延坪海戦と呼ばれる
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ジュリエッタ(2016年製作の映画)

3.4

スペインの名匠ペドロ・アルモドバル監督の最新作は、「オール・アバウト・マイ・マザー」や「ボルベール 帰郷」に連なるような母と娘の関係を描いたドラマ。
カナダのノーベル賞作家アリス・マンローの短編集「R
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私を忘れないで(2014年製作の映画)

3.4

記憶には甘いもの、苦いもの、楽しいもの、悲しいもの、そして切ないものがある。
本作は記憶を巡る男女の物語。
交通事故に遭って病院のベッドで目覚めたソグォンは、過去10年間の記憶を失っていることに気付く
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続・深夜食堂(2016年製作の映画)

3.6

観ていると、登場する数々の美味しそうな料理にお腹が鳴ってしまいそうな「深夜食堂」が、お客さんの注文に「あいよ」と応えるマスターと共に帰ってきた。
新宿・ゴールデン街を彷彿させる繁華街の路地裏にあり、深
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デスノート Light up the NEW world(2016年製作の映画)

3.5

本作は、大場つぐみさん、小畑健さん原作の大人気コミックを実写映画化した「デスノート」シリーズの続編となっているが、観た印象としては新シリーズ、別物という感じがする。
過去の2部作で主要人物が亡くなって
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.6

これから年末に向けてお歳暮やクリスマスギフトを送ったり、手渡ししたり、逆に頂いたりする機会が増えてくる。
ギフトには日頃の感謝や、これからも宜しくという気持ちが込められているものだが、本作に登場するギ
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92歳のパリジェンヌ(2015年製作の映画)

3.5

フランス元首相リオネル・ジョスパンの母の実話を基にした本作は、老いとか、いつかくる親の死とかを考えさせられてしまう。
日本は世界長寿ランキングで常に上位にいるが、それを支えているのは「医療・薬品の進歩
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ボクの妻と結婚してください。(2016年製作の映画)

3.7

樋口卓治さんの同名小説を、4年振りの織田裕二さん主演で映画化した本作で描かれるのは、ある男の奇想天外な終活。
この終活する男は、数多くのバラエティ番組を抱える放送作家の三村修治。
彼は、ある日起こった
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スター・トレック BEYOND(2016年製作の映画)

3.9

J・J・エイブラムスがメガホンをとってリブートした「スター・トレック」も3作目。
この最新作ではJ・J・エイブラムスはプロデューサーを担当し、監督は「ワイルド・スピード」シリーズのジャスティン・リンが
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淵に立つ(2016年製作の映画)

4.1

「歓待」、「ほとりの朔子」、「さようなら」の深田晃司監督の最新作で登場する小さな金属加工工場を営む一家は、日本の何処にでもいそうな家族。
その家族が夫の昔の知人の男の闖入で翻弄され、その内側にあるもの
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小さな園の大きな奇跡(2015年製作の映画)

4.0

ベタな展開もあるものの、実話をベースにした本作を観ていて、途中から涙が止まらなくなってしまった。
舞台となっているのは香港だが、本作で描かれた閉園の危機にある幼稚園を巡る人間ドラマは、私立の保育園や幼
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聖の青春(2016年製作の映画)

4.0

幼少期から難病と闘い、名人位を目指して将棋を指し続けた村山聖の僅か29年の生涯を描いた本作では、主演の松山ケンイチさんが役の為に20キロ増量したり、登場する実在の人物たちが愛用したもの、ネクタイやメガ>>続きを読む

コンカッション(2015年製作の映画)

3.7

ウィル・スミス主演でリドリー・スコットが製作した本作は、実話を基にアメリカ人気スポーツの暗部を一人の医師の戦いを通して浮き彫りにしていく。
ナイジェリア移民でアメリカのピッツバーグで検死医をしているべ
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.0

昨年は終戦から70年ということで、先の大戦を振り返る映画が数多く公開された。
洋画ではナチス・ドイツの悪の所業を糾弾するテーマのものが多く、本作もこれらに連なるものだが、アプローチの仕方は一線を画して
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SCOOP!(2016年製作の映画)

4.0

福山雅治さんが、「モテキ」や「バクマン。」の大根仁監督と初タッグを組んだ主演作は、芸能スキャンダル専門の中年パパラッチを通して描く写真週刊誌の舞台裏。
今年は芸能人の不倫スキャンダルが立て続けにスクー
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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

3.6

リチャード・リンクレイター監督の最新作は、一人の少年が18才になるまでを12年間掛けて撮影した「6才のボクが、大人になるまで。」、高校生の青春の日々をコメディタッチで描いた「バッド・チューニング」の2>>続きを読む

ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)

3.9

孤高で最強の男、ジェイソン・ボーンが9年振りに帰って来た。
主演は、同じく9年振りに本作プロモーションで先日来日したマット・デイモン、監督はシリーズ3部作の内、「ボーン。スプレマシー」と「ボーン・アル
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われらが背きし者(2015年製作の映画)

3.5

元MI6で「裏切りのサーカス」等のスパイ小説で知られるジョン・ル・カレの原作を同タイトルで映画化した本作では、諜報員ではない普通の夫婦が世界を股に掛けた危険な亡命劇に巻き込まれていく様が描かれる。
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高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

3.4

和歌・連歌で意識的に先人の作品の用語や語句を取り入れて作ることを「本歌取」と言う。
本作はジェーン・オースティンの長編恋愛小説「高慢と偏見」を「本歌取」のように、舞台や登場人物の相関関係の設定はそのま
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.3

本作と同様に奇跡的な飛行と緊急着陸で多くの人を救って、一夜にして英雄となった男のドラマを描いた2013年公開の、ロバート・ゼメキス監督、デンゼル・ワシントン主演の「フライト」という作品がある。
この作
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ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS(2016年製作の映画)

3.0

リチャード・ウーとすぎむらしんいちさんによる原作コミックはテレビドラマ化されて4月から放映されていたが、本作はドラマ版のキャストが続投する形で製作された劇場映画版。
この作品は、東京に15万人在住する
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ラスト・ウィッチ・ハンター(2015年製作の映画)

3.0

本作のキャッチコピー「狩って狩って狩りまくれ!」や、繰り広げられるファンタジーアクションは、「モンスターハンター」をはじめとしたハンティングアクションRPGの世界を彷彿させる。
このRPGの様な映画の
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白い帽子の女(2015年製作の映画)

3.0

「Mr.&Mrs.スミス」以来10振りのブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー・ピットの共演作は、1970年代の南フランスの保養地を舞台に、ある夫婦のドラマを官能的に、そして心の襞をなぞるように描>>続きを読む

オケ老人!(2016年製作の映画)

3.8

「音楽」は音を楽しむと書く。
荒木源氏さんの同名小説を「ぱいかじ南海作戦」の細川徹監督が映画化した本作を観ると、改めてその意味が伝わって来る。
学生時代からバイオリンを弾いてきた数学教師の小山千鶴は、
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BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(2016年製作の映画)

3.3

スティーヴン・スピルバーグが久し振りにファンタジーに帰って来た。
本作の原作者は、今年で生誕100周年を迎えるイギリスの児童文学作家で、「チャーリーとチョコレート工場」で知られるロアルド・ダール。
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函館珈琲(2016年製作の映画)

3.5

函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞受賞作の映画化第一弾は、函館の街中にある古い西洋風アパートを舞台に、若者たちの出会いと葛藤を描いていく。
このアパート翡翠館をオーナーの萩原時子は、若者に仕事場兼
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

西川美和さんの原作・脚本・監督の最新作は、本木雅弘さん主演で社会の最小単位で、掛け替えのない存在である家族を見詰め、その一員を失った人々のドラマを静かに心揺さぶるようなタッチで描いていく。
本木雅弘さ
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シーモアさんと、大人のための人生入門(2014年製作の映画)

3.6

キャリアを重ねて順風満帆に見える人でも、人生に行き詰まりを感じることがある。
俳優であり、アーティストでもあるイーサン・ホークの初めてのドキュメンタリー監督作品は、彼が一人の人間として行き詰まりを感じ
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闇金ウシジマくん Part3(2016年製作の映画)

3.5

劇場版「闇金ウシジマくん」の第3弾は、原作の「フリーエージェントくん編」と「中年会社員くん編」を上手く組み合わせて展開している。
「フリーエージェントくん編」の沢村真司は日銭で糊口を凌ぐ派遣社員、「中
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