「Mr.&Mrs.スミス」以来10振りのブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー・ピットの共演作は、1970年代の南フランスの保養地を舞台に、ある夫婦のドラマを官能的に、そして心の襞をなぞるように描>>続きを読む
「音楽」は音を楽しむと書く。
荒木源氏さんの同名小説を「ぱいかじ南海作戦」の細川徹監督が映画化した本作を観ると、改めてその意味が伝わって来る。
学生時代からバイオリンを弾いてきた数学教師の小山千鶴は、>>続きを読む
スティーヴン・スピルバーグが久し振りにファンタジーに帰って来た。
本作の原作者は、今年で生誕100周年を迎えるイギリスの児童文学作家で、「チャーリーとチョコレート工場」で知られるロアルド・ダール。
映>>続きを読む
函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞受賞作の映画化第一弾は、函館の街中にある古い西洋風アパートを舞台に、若者たちの出会いと葛藤を描いていく。
このアパート翡翠館をオーナーの萩原時子は、若者に仕事場兼>>続きを読む
西川美和さんの原作・脚本・監督の最新作は、本木雅弘さん主演で社会の最小単位で、掛け替えのない存在である家族を見詰め、その一員を失った人々のドラマを静かに心揺さぶるようなタッチで描いていく。
本木雅弘さ>>続きを読む
キャリアを重ねて順風満帆に見える人でも、人生に行き詰まりを感じることがある。
俳優であり、アーティストでもあるイーサン・ホークの初めてのドキュメンタリー監督作品は、彼が一人の人間として行き詰まりを感じ>>続きを読む
劇場版「闇金ウシジマくん」の第3弾は、原作の「フリーエージェントくん編」と「中年会社員くん編」を上手く組み合わせて展開している。
「フリーエージェントくん編」の沢村真司は日銭で糊口を凌ぐ派遣社員、「中>>続きを読む
本作は、1972年に公開されたチャールズ・ブロンソン主演の犯罪サスペンスを、ジェイソン・ステイサム主演でリメイクして2011年にヒットした作品の続編。
ヒット作からの続編ということで、邦題の「ワールド>>続きを読む
ハリウッドにとって古代エジプトはエキゾチックで魅力的な題材らしい。
本作は、この題材を扱った過去の作品、「ハムナプトラ」シリーズ、「ナイトミュージアム」シリーズ、「インディ・ジョーンズ 失われたアーク>>続きを読む
スタジオジブリの最新作は、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットという初の海外監督による、初の海外との共同製作という初物尽くしで、更には人物の台詞がなく、映像と音楽のみで物語が進行していく。
だから従来の>>続きを読む
原題は“Me Before You”、直訳すると「あなたの前の私」になり、本作のポスターやチラシから受ける印象そのままで、邦題よりもこちらの方がしっくりくる。
この作品は、イギリスの作家ジョジョ・モイ>>続きを読む
アメリカ西海岸の小さな町に住む8歳の少年ペッパーを通して描かれる第2次世界大戦は、本作がハリウッド映画だからといって、決してジャップ憎しのアメリカ寄りの内容になっていない。
兄の代わりに戦地に出兵した>>続きを読む
「縁は異なもの味なもの」と言うが、フランス郊外の寂れた団地を舞台に、人と人との出会いの妙を描くこの群像劇には不思議な味わいがある。
落ち目の中年女優、母親が留守がちで鍵っ子のティーンエイジャー、アルジ>>続きを読む
地方都市にある銭湯を舞台にしたこの家族ドラマは、体の芯から温めてくれる湯船のように、心をポカポカにしてくれる。
銭湯・幸の湯を営む幸野家では、1年前に家長の一浩が失躁して銭湯が休業中な為、しっかり者で>>続きを読む
映画は一時の夢を見させてくれるマジックの産物と言えるかもしれない。
華麗なイリュージョンで不正な大金を奪って世の喝采を浴びた義賊集団「フォー・ホースマン」の活躍を描いた「グランド・イリュージョン」のこ>>続きを読む
日本の映画賞を総なめにした「悪人」の原作者・吉田修一さんと李相日監督が再びタッグを組んだ本作は、期待を違わず心にズシンと響いてくる。
ある夏の暑い日に八王子の住宅街で発生した凄絶な夫婦殺人未解決事件を>>続きを読む
「行きはよいよい、帰りはこわい」と童謡「通りゃんせ」で歌われているが、本作に登場する弱小貧乏藩の湯長谷藩の面々にとっては、行き<参勤>も大変、帰り<交代>はもっと大変ということになるだろうか。
201>>続きを読む
今年は、NHK大河ドラマで「真田丸」が放映されたり、この映画の基となった2014年の舞台が再演されたり、小説版や本作とコラボしたゲーム「戦国BASARA 真田幸村伝」が発売されたりと、正に“真田イヤー>>続きを読む
ニューヨークを舞台に活躍するカメの4兄弟「タートルズ」がパワーアップして帰って来た。
この続編には、前作からのキャスト、エイプリル役のミーガン・フォックスやヴァーン役のウィル・アーネットが続投し、更に>>続きを読む
「毒を以て毒を制す」と言うけれど、本作では表沙汰に出来ないダーティーワークや危険なミッションを実行するアンチヒーロー・チーム「スーサイド・スクワッド(自殺部隊)」の活躍を描く。
映画でも出てきたが、こ>>続きを読む
フランス映画の巨匠クロード・ルルーシュ監督と、ルルーシュ作品の音楽を数多く担当した世界的作曲家フランシス・レイがタッグを組んだ本作は、神秘の国インドを舞台にした大人の恋愛劇。
主人公のアントワーヌは有>>続きを読む
不老不死とか永遠の命とかは古代からの人類の夢だが、本作は脳の記憶や意識はそのままに、ヤドカリのように古い殻を脱ぎ捨てて新しい殻に宿ることが出来たらということをSFアクション・エンターテインメントとして>>続きを読む
「母の身終い」のステファヌ・ブリゼ監督と主演のバンサン・ランドンが再びタッグを組んだ本作を観ると、フランスが舞台ではあるが、「明日は我が身」という気分になる。
「母の身終い」の時もそうだったが、バンサ>>続きを読む
「死霊館」、「ソウ」シリーズ監督でホラー映画の鬼才ジェイムズ・ワンが製作した本作は、人が持つ「暗闇への恐れ」を上手く活かした映画だ。
暗闇に潜む得体の知れないものに対する恐怖は、誰にでも一度はあると思>>続きを読む
高齢化社会が進み、子供等の家族はいるけれど、独居老人や孤独死が急増している今日の日本において、本作に登場する結婚相談所に通う高齢者たちの切実さは絵空事ではないと思う。
この作品で取り上げられた「後妻業>>続きを読む
今年に入って芸能人や著名人の不倫がスクープされ、当事者の多くが社会的にバッシングされている。
井上荒野さんの小説を、常盤貴子さん主演で東陽一監督が映画化された本作を観ると、いけないことと分かっていても>>続きを読む
「君の名は」と言うと、古くは岸恵子さんと佐田啓二さんが主演した“すれ違いのメロドラマ”の代表作のような邦画を思い出す。
新海誠監督の3年振りの長編アニメーションも現代を舞台に、出会う筈のない岐阜県の山>>続きを読む
リオデジャネイロ五輪や全国高校野球選手権大会も開幕し、応援する選手やチームの勝敗、メダル獲得に一喜一憂するこの頃だが、河原和音さんの人気コミックを実写映画化した本作を観ると、五輪にしろ、甲子園にしろ、>>続きを読む
TOHOシネマズで本編上映前の幕間に登場する秘密結社鷹の爪団も今年で10周年。
本作は「月刊コロコロイチバン!」で連載中のコミックを基にした完全オリジナルの劇場アニメーション映画。
劇場版ということで>>続きを読む
世の中には「パンドラの匣」的なものがあると思う。
清水玲子さんのミステリーコミックを、「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督が生田斗真さん主演で映画化した本作でも「パンドラの匣」的なものが登場する。>>続きを読む
1967年の同名ディズニーアニメーションを「アイアンマン」シリーズのジョン・ファブロー監督が実写映画化した本作は、主人公の少年以外は全てCGというのが信じられないくらいリアルな生命の躍動感に満ちている>>続きを読む
ゴーストバスターズが、あのノリの良い音楽とあのマークと共に帰った来た。
ただこの新たなゴーストバスターズは、働き口を失った崖っ縁状態の学者や研究者等の女性たち。
そんな彼女らが起死回生を狙って、自分ら>>続きを読む
間もなく故人を偲ぶお盆を迎える。
本作は、2014年11月10日に逝去した高倉健さんを偲びながら、映画人として、そして日本男児としての生き様を、国内外の著名な監督や俳優、身近な親族や付き人からのインタ>>続きを読む
「X-MEN」の前日タ譚を描いた「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」、「X-MEN:フューチャー&パスト」に続く3部作完結編である本作では、1980年代を舞台に史上最強の敵が登場する。
「X->>続きを読む
斉藤洋さんの大ベストセラー児童文学作品をフル3DCGアニメーションで映画化した本作は、猫を飼っている人や猫好きな人なら心揺さぶられ、涙腺が緩んでしまうかもしれない。
大好きな飼い主のリエちゃんと仲良く>>続きを読む
2014年のギャレス・エドワーズ監督のハリウッド版「GODZILLA」公開を経て、古くからのゴジラファンが待ち望んでいた東宝製作の12年振りのゴジラ映画の登場である。
「エヴァンゲリオン」シリーズの庵>>続きを読む