く間違えたんで再掲。
面白かった。理屈いらん。浸りたい。
俺ら世代には、10ccとかチェリーボムとかは反則なのだ。
ジェームズ・ガンは「スーパー!」で披露した「異形のヒーロー像」="印つきの者"た>>続きを読む
田中真理がとにかく美しい「女教師」シリーズ前夜のような作品。
奔放かつ勝ち気な教師像は流石ポルノのジャンヌダルク。青春の苦味、中島丈博の些かストレートなホンを、田中登は浄瑠璃のような様式美で描き出す。>>続きを読む
蔵原惟二監督による陽性学園ポルノコメディ。
とにかく女の子達が元気がよく突き抜けているエロス学園に、「犯しの竜」なる少年院帰りの男子生徒(女と見れば犯して回る)が転入してくるハチャメチャ展開。
陸上>>続きを読む
長谷川和彦脚本は時代劇でも反体制の意気は変わらず、江戸の町に臨時ニュースが流れるハチャメチャな展開ながら、皆のヒーロー遠山桜こと遠山金四郎も権謀術数で悪党扱いにしてしまう超展開。義賊「ねずみ小僧」に仕>>続きを読む
弟・裕次郎の為に石原慎太郎が脚本を書き下ろし、舛田利雄が監督したムード・アクション。
裕次郎、小林旭、宍戸錠(割とすぐに退場)が揃う豪華な配置に、ヒロインはお馴染み北原三枝。
若い杉浦直樹が楽しげに>>続きを読む
伊豆大島を舞台に「ダンチョネ節」に乗せアキラが軽快に魅せる、西部劇風ロマン・アクション。
山崎徳次郎監督は「渡り鳥」の斎藤武市監督よりもテンポ良く活劇を紡いでいく。キレの良い台詞、セットの良さを活か>>続きを読む
前作から持ち越された清廉な魂みたいな物に嬉しくなる。敵なきヒーローは退役軍人と同じ、さまよえる魂なのだという事。
戦うべきは何。世界大戦なき時代の正義とは。誰も熱くは語らない。佇むキャラの背中が全て>>続きを読む
ジョン・ファブローによる2まではあった余分なもの、ぜい肉みたいなもの、売れないコメディアンのギャグ的な脂肪分(ファブローの身体の事ではない)が全くない、しっかりルックの立った2時間20分。
パンフで>>続きを読む
「ローレンス・ゴードン小学校」でお腹いっぱいです。ありがとうございました。
シェーン・ブラックの統一テーマ、「ラスト・ボーイスカウト」以降ずっと続く、駄目な父親の復権ストーリーがやはり熱い。泣いた。>>続きを読む
創造社で撮られた1965年の作。
山田風太郎原作で、身分差故に実らぬ恋と知り、その女性の為と思って引替えに殺人を犯した青年が、その殺人を目撃した官僚から脅されて横領した金を預かり、待機している死を前に>>続きを読む
基地の街・立川の矛盾を「ハーフ」の記号で描いてみせた長谷部印の焼けつくようなアクション。
劇中の台詞のままに西部劇と化していくクライマックス、自らの出自を拒否するかのように死に行く若者達のやり場なき怒>>続きを読む
大友克洋「任侠シネマクラブ」が原作の、高校映研のはみ出し三人組を主人公にしたコメディ。この辺りの企画はだいたい成田さんか山田さん。
学園祭にブルーフィルムを流そうと奔走する映画少年三人の、バカらしく>>続きを読む
恐らく当時流行した「ウィークエンダー」等に触発されたであろう、女子高生の性の乱れぶりを描くドキュメント風ポルノ。日活では買取ポルノで代々木忠の「ドキュメント・ポルノ」シリーズを上映しており、本丸がお株>>続きを読む
結婚を間近に控えた清楚なOLの夜の顔はコールガール、という筋立はいかにもロマンポルノだが、描かれるのはまたしても「周縁者」の鬱屈。返還間もない沖縄から来た花屋の青年が、兄の愛人に犯されながらOLに幻想>>続きを読む
山科ゆりが“白いドレスの女”に扮し、加虐の血を内に秘めた労働者の青年と聖なる少女を、捻れた兄妹愛の闇に誘い込んでいく小沼勝流ロマン・ノワール。
白い光に艶を持たせる安藤庄平カメラが美しくも不穏さを感じ>>続きを読む
石原プロ製作、渡哲也主演「ゴキブリ刑事」の二作目(主人公渡と安部徹扮する極道以外はキャストが違う)。
公害で揺れる地方工業都市の発展の裏で蠢く悪=ゴキブリを、元祖あぶない刑事・渡が駆除していく、徹底的>>続きを読む
石井輝男版「現金に体を張れ」。
冴え渡る脚本で大仕事に挑むギャング達をハード&クールに描き出すモダンさ極まる一作。
要所にトリッキーなカメラワークが使われ、全く飽きさせない。
鶴田浩二も良いが杉浦直樹>>続きを読む
シネマヴェーラ渋谷で鑑賞。
先に観た「悪女」に連なる小川真由美&緑魔子作品で、緑魔子は本作では「新スター」扱い。
赤線廃止~五輪目前の東京でトルコ嬢として働きながら、株で蓄財し結婚を夢見る家出娘・小>>続きを読む
永井荷風原作。溝口の「赤線地帯」の脚本家・成沢昌成の監督第一作となる。
心は子供のまま、肢体だけ大きくなってしまった様な女が、その「躰の価値」を知り男の海を泳いでいく様を、少し突き放したような視線で>>続きを読む
川端康成の小説には、ほんの小さな短編にまで往々にして、濃密な父娘相姦の匂いが漂っている。或いは壮年の男が年端も無い童女・少女に一種、憧憬のような感情を持つ。妻帯者であったり婚約したりしている主人公が、>>続きを読む
戦後のどさくさに紛れて暴利をむさぼる人間の欲に対して、同じ戦争の犠牲者とも言うべき個人の怨念が科学の力で復讐する様を、円谷英二の独創的な特技を活かして描くモダンスリラー。
鶴田浩二の記者役が新鮮、平田>>続きを読む
東宝変身人間もの第一作。
1954「ゴジラ」に続いて本多猪四郎が挑んだ、核実験への警鐘。ギャングものにハリウッドホラー風味を混ぜたストーリーは些かクラシカルで、白川由美の美貌は楽しめるものの、映画とし>>続きを読む
シネマミラノ3だったか。単館公開だった。
ワーナーブラザースの第一回中国語映画配給作品だったんだが殆どプロモーションもされず、しかも単館公開という、なんというか。
歌手であり女優でもある、ジジ・リョ>>続きを読む
シネマヴェーラ渋谷で鑑賞。
「その場所に女ありて」から遡る事10年、戦後間もない兜町の証券会社で、男社会と戦うB・Gの仕事と恋を軽妙洒脱に描くウェルメイドな一本。
「雪夫人絵図」とはうってかわって気>>続きを読む
戦後ガラガラポンで身分制が崩れ、没落していく華族一家の最後の舞踏会までの数日を、健気な末娘・原節子を中心に据え、流麗なカメラと新藤兼人らしい「戦後」を冷静に見つめる作劇で、まるで舞台劇の様に見せていく>>続きを読む
公開時、初日の新宿東急で鑑賞。
2が「無間序曲」という邦題通り物語の始まりを描く物だったのに対して、今回は1作目の正調続編というか、物語の大いなるフィナーレといった趣きのある作品に仕上っている。
非>>続きを読む
とてもストレートな怪獣映画であり、ロボット燃え(萌えではないのは重要)映画だ。
それ以上でも以下でもない。そこが潔い。
本作を何か評するとすれば、そのビジュアルから何から一切合財を自分の持てるギークな>>続きを読む
ブログでいつもお世話になってた方が「ワンナイト~」に続いて字幕を担当されてる事もあって本公開当時に観に行った。
「ワンナイト~」は非常に重厚で切ない作品だったが、題材が全く違う本作もまたイー・トンシン>>続きを読む
この映画を観て最初に思ったのは、香港人にとってあの日、1997年7月1日というのはやはり特別な日だったのだなという事。
香港返還については、名作「メイド・イン・ホンコン」「花火降る夏」のほか、多くの香>>続きを読む
長い。10分切れ。
本作を良く出来た二次創作、と断じた人がいたが、半分当たりで半分外れ。これは「異本」である。新しい時代へと、旧い物語を語り直す試みだ。
童話がそうであるように、時代と共に更新された神>>続きを読む
マイトガイ・小林旭を決定づけたロマン・アクション。
函館を舞台に描かれる活劇はしかし、親子・兄妹の情の話に落とし込まれて、メロドラマの様相を呈していく。
フェードアウト、オーバーラップによるカット繋ぎ>>続きを読む
小林旭のアヴァン渡り鳥シリーズ。名曲「南国土佐を後にして」(知ってます?)を元に、旭が善人として生きる事に苦悩する賭博師を演じる。
斎藤武市監督の旅情溢れる演出は、渡り鳥よりも寧ろ本作に合う。添え物>>続きを読む
フィリピンの難工事に携わった浪花男の苛烈な半生を物凄いスピード感で見せる、織田作之助原作の映画化。
ここに明治~敗戦までの帝国政治の批判を見るのは容易いけれど、寧ろ死の影に憑かれつつ、それでも走ろうと>>続きを読む