tsuraさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

tsura

tsura

映画(324)
ドラマ(0)
アニメ(0)

バットマン(1989年製作の映画)

3.4

ジョーカー鑑賞の前に見た予習作品その2。
これぞある意味本家のご鑑賞。

時代の流れを感じるけれど。
ティムバートンの独特の世界観が爆発した作品だった。

初めてこの監督の作品に触れたのは「マーズ・ア
>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.7

ジョーカーの予習を兼ねてジョーカー鑑賞前に見ましたが実に興味深いサイコスリラー調コメディでしたね。

相変わらずスコセッシは際立った人物に対する描写が病的なまでに凄い監督だと思う。
なんというかこのパ
>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

彼が涙を流して良かったのはいつまでなのだろうか。

涙が流れるのは絶望からなのか。

それとも拭いきった時の解放からか。

複雑だけど怪奇。

ピエロを演じてるアーサーは悲しみに包まれてる。でもこのピ
>>続きを読む

美女と野獣(2017年製作の映画)

4.1

いきなりわたくしごとですが。
バタバタで映画どころじゃなかった自分が少し物悲しくあったここ1カ月…。
お家の引っ越しに始まり色々と野暮用もそういう時は重なるもので。

久々に映画を見れてない日々を過ご
>>続きを読む

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

4.0

自分がこの立場であれば。

そう考えずにはいられなかった。

息子と父親の双方が見せる痛みと哀しみの吐露に心が突き刺さり見終えても頭から離れなかった。

だからこそだが万人受けする様な題材でも無いし過
>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.1

カップケーキ

お腹を満たす甘いもの。

まるで焼かれたスポンジの様な柔らかな雰囲気に私は包まれている。

勿論、いつも好きだけどあまり食べたりはしない。

けど、君が丹精込めて作ったのなら、
君が頑
>>続きを読む

ANIMA(2019年製作の映画)

3.5

日々に疲弊して乗り込んだ電車の中に揺らぐ退屈と睡魔。
最早、誰もが疲れているのか舟を漕ぐ様に揺れ、首を垂れ寝ている。


そんななかトムヨークも疲れて居眠ってしまう…

気が付いたら乗り過ごして朝やん
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

90年代をリアルタイムで知る者にとってこの2人が共演するなんて想像出来ただろうか。

少なくとも少年時代がガッツリ90年代な私にとってこの2人の共演なんて妄想レベルのレオナルドディカプリオとブラッドピ
>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.9

タランティーノの作品はいつも好き嫌い分かれるだろうなぁ…って思いながら見てる。

でも彼の刻むリズムから放たれるグルーヴみたいな波長にさえシンクロさえすればこれほど楽しいものはない。(と思ってる)
>>続きを読む

トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.0

私が小さい頃に亡き祖母に買ってもらったペンギンのぬいぐるみが、時代を経て今は幼き自分の娘のぬいぐるみ家族(クッキーモンスター、しまじろう、犬、羊、熊とまさに多彩)の一員となっている。

本作では語り継
>>続きを読む

捜索者(1956年製作の映画)

3.4

そういえば…少しばかり前に見たのにレビュー上げてなかった笑
ごめん、ジョンフォード監督そしてジョンウェイン笑笑

1800年代後期のテキサスを舞台にしたコマンチ族といういわゆる先住民族に虐殺されたその
>>続きを読む

ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)

4.2

皆さま。

日本におけるカレーの聖地は東京 神保町だけだと思ってませんか?

関西に住んでおられる方ならばご存知とは思うが大阪は東京に負けず劣らず…否、もはや独自の文化やカルチャーを吸収し更なる進化を
>>続きを読む

オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

4.6

全ての女性に捧げる愛の賛歌。


ペドロ・アルモドバル監督の作品はいずれも好き嫌い別れるけれど、私にとっては彼の作品に出会った高校生のあの頃から変わらずマイフェイバリットである。

一貫して彼の作品か
>>続きを読む

火口のふたり(2019年製作の映画)

3.7

Filmarksのオンライン試写会での鑑賞。

この様な試写会当選するだけでも久々過ぎて舞い上がってしまいましたが(前回は確かN・ケイジ、M・ストリープ主演の「アダプテーション」だったな…)
本作はそ
>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.4

スイスアーミーナイフの利便性をまさか死体という一見ただの抜け殻をハイスペックにアップグレードしただけでそれだけで現代の"排泄"に対するアンチテーゼを一手に担っているのに(しかも死体が言葉を覚える作業が>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.2

人が育ち、恋をして、横道に外れ、翻弄され、葛藤しやがて思いもよらぬ程に久遠の先に答えを見出した一つの"豹変"があまりにも丁寧に極小の変化さえも逃さずそしてそれらを徹底的に描きこんだ本作は間違いなく傑作>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.9

この瑞々しさ。

青春のある種の青臭さは置き換えればファンタジーなのかと見ながら思った当方。

でもこの作品には「ムー」が絡んでる辺りに一辺倒じゃないことは明白。

ヨタ話を神話と肉薄させて天道と天界
>>続きを読む

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

4.3

私の知らない誰かの記憶を走馬灯のように駆けて見るようで。

映画は1時間半にも満たないからこの手の作品にそれが何を意味しているのかと鑑賞前から気になっていたが見て納得、則ちその時間は埋められないし、勝
>>続きを読む

グラディエーター(2000年製作の映画)

4.4

何度か見ていたけれど、今回再見して本作の凄さに改めて気付いたというか。(何回見ないと気付かんねん!おれ!笑)


先ず人間ドラマが極上だ。
先代アウレリウスの厚い信頼の下、将軍として名を馳せるスペイン
>>続きを読む

アラジン(1992年製作の映画)

4.1

大好きなディズニー映画。

先日放送していたのを録画にて拝見👀

まだ小学校に入る前の話。
近所の友達の家に遊びに行った際にビデオを掛けてくれた。

そして暫くして家でも見せてくれた。

すると母がこ
>>続きを読む

彼が愛したケーキ職人(2017年製作の映画)

3.7

愛という代物がステレオタイプな筈がない。

時には異形で理解の範疇を超える説明の難しい繋がりだってあるんだろう。

この作品は不思議な感覚に襲われた映画だった。

イスラエルとドイツ

繋がる筈の無い
>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.1

もっとゴジラ暴れて欲しかった。

勿論、渡辺謙もいいよ。
サリー・ホーキンスもいいよ。(シェイプオブウォーターといい、パディントンといい、非人間と向き合うのがお上手)
アーロン=テイラー・ジョンソンも
>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.5

アリアスターという監督はよくもまぁこんなに気味の悪い、気色の悪い作品をこしらえたな笑

これ、あんまりストーリー触れてしまうと作品を楽しく見れないので触れないけども日本では決して描かれないタイプのホラ
>>続きを読む

沈黙の戦艦(1992年製作の映画)

3.6

この作品に於いてはもうストーリーとか無視して良くて笑

では何を見るんだと言えばセガールの無双を楽しむための作品だ。

昨今、ジェイソン・ステイサムやドウェインジョンソンや何故か歳を重ねてからアクショ
>>続きを読む

メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

4.3

誰にだって大切な映画との出会いはあるわけで。

最近、映画界を久々にアツい男の名前で賑わっているのでこの作品を。

私にとってこの作品はあまりにも思い入れの強い作品なのでスコアは甘々。

なんせ、この
>>続きを読む

エディット・ピアフ愛の讃歌(2007年製作の映画)

3.7

シャンソンには独特のフレーズや流麗さがあってそれは勿論フランス語の響きが一役買ってるわけだけどこの作品の主人公エディット・ピアフはそのシャンソンの伝説の存在で、そんな彼女の波乱の人生と歌のエスプリを重>>続きを読む

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.7

GWの終わりに見ておきながらこんなにも話題の作品のレビューを後回しにする俺って…笑

お祭り騒ぎのMCUも遂に一つ区切りとなる本作。


兎に角見たらわかる!
その一言でええやん笑



つべこべ言っ
>>続きを読む

シングルマン(2009年製作の映画)

5.0

大傑作だと思う。

トム・フォード監督第1作目にしてこれでもかと散りばめたブルジョワな装いに反したミニマルな描き方。

美。

その追求の究極。


これが不完全というならば、補完する場所はどこに必要
>>続きを読む

わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.9

見終えて何故だか変な妄想に耽っていた。

あいみょんの「愛を伝えたいだとか」はあいみょんが本作に少しばかり触発されてはいないだろうか…

いや、あまりに身勝手な妄想失礼。

でもこの愛のぎこちなさとか
>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.3

そう、あの時。

私はその日、フランスのルーアンにいた。
ルーアン大聖堂の近くのホテルに滞在してた時だった。

普段テレビを見ない自分なのだが異国の番組への関心と滞在中の天気が気掛かりという事もありテ
>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.9

実に言葉にしにくいけれど、とても清々しく美しい作品に触れる事が出来た。
本作「20センチュリー・ウーマン」である。
共感を得れないだろう比喩表現とは思うが、その味わいはもぎたてのグレープフルーツの様に
>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

4.0

どうしてだろう。
この低評価のレビュー。

思ってた作品と違うから?
みんなの意見や考えも理解できるけど、私の琴線は揺れに揺れた。

だからもう涙が何度も頬をつたった。



この作品に触れる前に恥ず
>>続きを読む

ナディアの誓い - On Her Shoulders(2018年製作の映画)

4.5

この作品の主人公、ナディア・ムラドという人の事、そしてノーベル平和賞2018の受賞者であることを今の日本人のどれくらいの方が認知しているのだろう。

恥ずかしい話、もうひとりの受賞者デニ・ムクウェゲ氏
>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.6

まだ公開中であればIMAX/3Dでの鑑賞を推奨したい!
もうこんなにビリビリとした興奮とココロにグッとくる感動の坩堝に落ちてそこに入り浸りたいと切望したのはいつぶりだろうか?

いや、兎にも角にも最高
>>続きを読む

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.7

本作は今のところ過小評価されている作品だなと思う。
2002年の作品ながら既にこれ程迄に近未来を予測し、且つリアリティに優れながらもエンターテイメントとして余すところなく刺激に満ちた作品だからだ。
>>続きを読む

アンブレイカブル(2000年製作の映画)

3.5

「シックス・センス」の衝撃から1年(当時、シックスセンスを鑑賞した際にオチをオープニングで見抜いてしまい、結局それが本当に的中していたので個人的には本作を全然期待してなかった笑)での新作に映画ファンは>>続きを読む