CharlieZGさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

CharlieZG

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ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.3

リーマンショックで不況に見舞われたストリッパー達が羽振りの変わらないウォール街の男達から金を搾取する犯罪実話。

真っ当に働いても稼げない中で編み出した手口でウォール街の男達を手玉に取る肝の座りように
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.6

NYで知り合ったイケメン彼氏は大富豪の御曹司だった。取り巻きの妬みや母親からのプレッシャーに戸惑い葛藤しながら成長するレイチェルのラブストーリー。

ありきたりな王道ストーリーなのに、このワクワク感は
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.3

シェイクスピアのハムレットを下敷きにした復讐劇。

ロバート・エガース監督には不思議な縁を感じる。
「ライトハウス」は観たくて観たけど、「ウィッチ」は時間潰し的に観た作品。
個人的に歴史ものが苦手なの
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.2

長年の友人の突然の絶交が小競り合いへと発展していく寓話。

目的もなくのんべんだらりと過ごす事に危機感を感じ、残された人生で何かを成し遂げようと考えた時、これまでの仲間や家族が疎ましくなるというのは、
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アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~(2022年製作の映画)

3.6

1976年〜1983年軍事政権下のアルゼンチンで左翼ゲリラ撲滅を名目に軍部により行われた拉致・拷問・レイプ・殺害を脅迫にも負けず民事で裁いた実話。

フリオ検察官とルイス副検事を中心に正義にバイタリテ
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その道の向こうに(2022年製作の映画)

3.5

PTSDに苦しむ女性帰還兵リンジーと交通事故の陰を引き摺る車整備士ジェームズの心の交流を描く。

故郷にも実家にも安らぎがなく兵役が唯一の居場所だったリンジーはジェームズと出会い友達の心地良さを知る。
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.6

1928年出版、エーリヒ・マリア・レマルク著の反戦長編小説「Im Westen nichts Neues」の映画化。
1930年にアメリカで映画化され第3回アカデミー賞作品賞・監督賞に輝き、1979年
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ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.0

児童文学「ドリトル先生」が原作
ヴィクトリア女王の病を治す果実を求めて大航海に出るファンタジー・コメディ・アドベンチャー。

主演ロバート・ダウニーJr.他、実力派キャストで実写を固める中、レディロー
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.8

キューバ危機の裏で戦争回避に暗躍したソ連GRU大佐と英国ビジネスマンの友情を描く。

分かり易いストーリーで面白かったうえに友情が心に沁みた。

ソ連の機密情報をアメリカへ流す大佐、それをCIA内の敵
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月影の下で(2019年製作の映画)

3.5

頻発する奇妙な出血死事件、市警トーマス巡査は犯人を追ううちに月にまつわる或る事を知る・・・。

何か言えば全てネタバレに直結するので言えないけど、なかなか面白かった。
ジェームズ・キャメロンやクリスト
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ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

3.1

英題「A PERFECT ENEMY」
パリ、飛行機に乗り遅れた建築家の男に付きまとう謎の女が語るスリラー。

ストレートで捻りがないので簡単に結末が見通せるが、不快な描写もありつつも話が面白くてつい
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彼女たちの革命前夜(2019年製作の映画)

3.4

世界的ムーブメントとなった女性解放運動によるミスコン妨害事件を描く。

生真面目なサリーにキーラ・ナイトレイ、ヤサグレまくったジョーにジェシー・バックレイ、可笑しいほど2人とも役にぴったり。
ファッシ
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.3

匂いを嗅ぐとその人の記憶へタイムリープする少女を通して、間違いを正し人生のやり直しをする話。
ホラー程ではないが不気味なシーンあり。
匂いを嗅ぐとその人の記憶の中へ入ってしまうという発想が新鮮!
ヴィ
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ファミリア(2023年製作の映画)

3.5

理不尽な運命に翻弄されながらも大切なものを守ろうと現実にしがみ付く人々を描く。

陶器職人の誠治、海外赴任の学、日系ブラジル人マルコス、そして半グレの海斗、立場は違えどそれぞれにも大切な人がいて、それ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.8

ハリウッドの大物プロデューサー“ハーヴェイ・ワインスタイン”の性的暴行事件を暴いたNYタイムズ紙の記者ミーガンとジョディの勇敢な取材調査を描く。

未だ記憶に新しい事件のスピーディーな映画化には驚いた
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トゥモロー・モーニング(2022年製作の映画)

3.0

離婚前夜の夫婦、テムズ川を見下ろしながら思い出すのは結婚前夜の約束・・・。

ストーリーは捻りも何もなく至ってシンプル、映画ファンからすると物足りないけれどその分じっくり歌を楽しめる。

舞台ミュージ
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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

3.7

猫の絵で有名なルイス・ウェインの愛と苦しみの生涯を描く。

妻エミリーがいたからこそ擬人化され愉快な猫のイラストが生まれたことから、ルイスにとって猫画を描く行為は潜在的に妻への語りかけだったに違いない
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

3.1

ウェールズの片田舎で人生の斜陽を迎えた人達が共同馬主となった競走馬を通し平凡な毎日に輝きとトキメキを取り戻した実話。

トニ・コレットの豊かな感情表現が素晴らしい。

馬主というと投資のイメージが強く
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.3

アガサ・クリスティ「ナイルに死す」が原作。過去に何度か映像化されているが1978年版映画の印象が強い。

ナイル川を遊覧する豪華クルーズ船で起きる殺人事件を名探偵ポアロが鋭い洞察力で斬る探偵ものミステ
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.5

ルイス・ベイヤード著「陸軍士官学校の死」の映画化。

ブルーグレイな色彩が冷たく重厚な世界を作り、1人の士官候補生の死から始まるミステリアスな猟奇殺人の謎を深めている。

腕利きの元刑事ランドーと軽妙
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レフト ー恐怖物件ー(2020年製作の映画)

2.7

宿泊先で見舞われる怪異現象を描いた脅かし系ホラー、グロなし。

随所に意味深な事柄を散りばめながら全く回収しないモヤモヤが残るが、脚本・監督がデヴィッド・コープなのでそれが狙いなのか?ダニエル・ケール
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不都合な自由(2017年製作の映画)

2.3

20年振りに出所した男クリスと仮釈放に尽力した元担任教師キャロルの支え合いを描く。
恋愛と人間愛の違いがクリスを苦しめるが、キャロルの家庭不和が状況を変えていく。

事件もなく平坦で地味なストーリー、
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モロ・ノ・ブラジル(2002年製作の映画)

4.0

2000年、ヘルシンキからブラジルへ渡ったミカ・カウリスマキ監督が自らカメラを持ってブラジル音楽とサンバのルーツを辿って旅するロードムービー。

北東部のペルナンブコからバイーアを経てリオ・デ・ジャネ
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カリートの道(1993年製作の映画)

3.5

懐かしのデ・パルマ&アルパチーノwithシ
ョーンペン、ギャング映画風ラブストーリー。

仁義を重んじる昔気質な男をアル・パチーノが好演、この頃のアルが1番だ。
マフィアに追われる終盤の緊迫感はさすが
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悪なき殺人(2019年製作の映画)

3.6

8人の偶然の絡み合いをそれぞれの視点から描いたサスペンス。
8人に共通しているのは愛を求めたこと。
そもそも愛は貰うものではなくて与えるもの。その心の隙間に詐欺の魔の手が忍び込み殺人事件へと展開する。
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ノベンバー(2017年製作の映画)

3.3

死者の月の寒村、奇妙奇天烈なダークファンタジーの中で綴る悲恋。

エストニアの民話とキリスト教神話を再構成した創作だそうだが、日本人には馴染みがなく、冒頭の ”使い魔クラット” の登場から何を見せられ
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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

3.7

ホイットニー・ヒューストンの半生を描く。

新事実を知るというよりも彼女の想い出を辿る内容。
特にスターダムへのし上がって行くライブステージは本物を観ているような高揚感を感じた。
歌唱はほぼホイットニ
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宮松と山下(2022年製作の映画)

3.5

演出家3人による監督集団「5月」の初長編作品、分業ではなく3人で脚本・監督・編集をやったという作り方が新しい。

物語は映画の端役で何人もの別人を演じる記憶喪失の男の話。
男を演じる香川照之さんの圧倒
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あのこと(2021年製作の映画)

3.6

中絶違法の60年代フランス、望まない妊娠をしてしまった大学生アンヌの壮絶な堕胎を通し女性の自由を問う。

あまりに生々しい描写に気分が悪くなった。

女性にとって妊娠は人生の大きな分岐点になるが、妊娠
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フラッグ・デイ 父を想う日(2021年製作の映画)

3.3

犯罪者でダメ男と分かっても父を慕う娘の葛藤を描く。

どこから見ても完璧な人などこの世には居らず、誰しも何らかの欠点を抱えて生きているが、唯一絶対的な存在は父と母、それがどんな悪党でも子からすれば生き
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.9

家族となったサリー家の絆、スカイピープルの再来とアバターとなったクオリッチとジェイクの因縁、身を潜めた海の部族を巻き込んだ戦いを描く。

前作以上に3Dが効いていて映像に入り込んだ臨場感を味わえた。特
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.4

前半のホラーからSFパニックそして後半のサイコサスペンスへ表層上の散漫さが題材をぼやかしているが死への向き合い方を問う話。
死への恐怖心から目の前の幸福が見えなくなる、失恋が嫌だから恋をしない的な内面
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インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

3.5

里親として3人の子供を預かる夫婦の奮闘を描くホームコメディ。

マークとローズの扮する夫婦は極々普通で理想の家族像から程遠い現実に愚痴も弱音も吐く。実子でも難しいのに里子が思い通りにいくはずがなく挫折
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

友人を招いた億万長者IT実業家の謎解きゲームが本物の殺人事件となるミステリー。

本筋の殺人を囲む小粒な謎と裏にある因縁が多層的に絡み一つずつ謎が明らかになっていく、オーソドックスでありながらコロナ禍
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

大富豪ミステリー作家の死を巡り看護師と家族から真相を突き止める探偵ブランのミステリー。

医療ミスか私欲か怨恨か、アガサ・クリスティを意識した分かり易い展開からの二転三転は面白く、嘘つくとゲロ吐くとか
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クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)

3.6

クリスマスイブの恒例ディナーに集う家族の嘘と虚飾をハッピーに変えるコメディ。

ダイアン・キートン、オリヴィア・ワイルド、アマンダ・サイフリッド、マリサ・トメイ、アラン・アーキン、ティモシー・シャラメ
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