marimoさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

どうにかなる日々(2020年製作の映画)

3.6

冒頭始まった櫻井孝宏と山下誠一郎の対談
来場者映像特典である

...あーなるほど、それ系の展開なんすね

何も情報を入れずに
花澤香菜が出ていることと、ちょうど空き時間で観れそうなこともありチケット
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.2

「俺はもうほんとにずっと我慢してた!!
炭治郎が家族を振り向かずに去った時も煉獄さんの家族への想いを聞いたときも
すごい泣きたいのを我慢してた!!
俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなか
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映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

3.5

冒頭のただしつこいだけの羅生門のパロディに悲しい気持ちになりました...

はい、そうです「英勉」さんです

良くも悪くも、どんな題材も凡作に仕上げる監督さんです

もちろん乃木ヲタである私は観ますよ
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

5.0

綺麗に閉じた物語を広げようとすると綻ぶものなのだ...それでもヴァイオレットの幸せを思うと涙が止まらないのである

「sincerely」
結びの句から始まる物語は、失われたものを思う気持ちと伝えたい
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TENET テネット(2020年製作の映画)

5.0

ふとメメントのプロットを思い出す

未来から過去に遡るエピソード
過去から時系列に進むエピソード

その合流地点となる物語の結末

ノーラン監督作品は時間の概念を巧みに使っている

それは編集における
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僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年製作の映画)

5.0

私は彼女たちの未来を知ってしまっているから...どの場面においても今が過ってしまう

ドキュメンタリーと呼ぶにはあまりに劇的で、彼女たちの軌跡があらかじめ決められていたシナリオかのように綴られていく
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.8

予告を見て何か大きなドンデン返しを期待してるのなら、それは少し違う

これは傷つき方を知るための物語

SNSで簡単に人を壊す事が出来るのに、それを使う人間が、傷つき方も、傷つけ方も知らなすぎる

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思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

3.6

天使の姿の裏に闇を抱えた浜辺美波...これもまた美しい

親の再婚で姉弟になってしまった同級生

...うん、私の世代だとアレです

“だけど、気になる
昨日よりもずっと”

...そうです ママレー
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(2020年製作の映画)

3.8

令和になったので、平成を振り返りながら男女の物語を綴ってみよう

運命の”糸”で結ばれた話なら
中島みゆきの“糸”でいこう

そんなノリだったのかわからないが、企画先行の作品なのかと

以前、中島美嘉
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

3.5

深読みしすぎかもしれませんが、これなかなかに気色悪い作品です

普通にネタバレですが...

一見、兄弟愛?家族愛?を描いているように見えて、本質は「家族」という自分には選択権の無い呪縛と向き合う話で
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel Ⅲ.spring song(2020年製作の映画)

5.0

ああ最期まで素晴らしい完成度

もう前作でのクオリティが頂点かと思っていたのに、全てをアップデートしてしまった...幸せです

もちろん桜の闇に落ちていく心理的な表現の繊細さ...幸せです

また、u
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3年目のデビュー(2020年製作の映画)

4.0

彼女たちを語るのに120分ではもの足りない

それは長濱ねるの存在も、欅坂46の存在も彼女たちを語る上では過去の出来事でしかなく...

決して華やかな道が用意されていたわけでもなく...

それは日
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ぐらんぶる(2019年製作の映画)

3.0

坂道ヲタである以上は、原作未読でアニメも未鑑賞だったとしても、与田ちゃんが出てると知れば無条件に観なければいけないのである

本作観賞後にネトフリでアニメ数話を観た結果はなるほどタイムループ的な冒頭の
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8日で死んだ怪獣の12日の物語(2020年製作の映画)

3.0

COVID-19渦だからこその面白い試み...

ではあるものの、リモート撮影で映画を作るという域を超えた新しい何かを期待した気持ちは満たされず...

さすが岩井俊二監督の手にかかればzoomの画面
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君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

4.2

高校生って...
体も心も急激に大人のキャパになるのに、そこを埋めるものの少なさに不安になる

なんでもいいからその隙間を埋めたくて、ただどうするのが最適かも分からずに迷走する

そして経済的に親の制
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ダークナイト(2008年製作の映画)

5.0

タイトルに「バットマン」を入れないカッコよさ

ネームバリューを平然と切り捨てるセンスの良さこそが本作がそれ以前のヒーロー映画とは別ベクトルで語られる根幹

そしてラストで分かるタイトルの意味
鳥肌で
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

5.0

肌を伝う風やメーヴェの浮遊感
視覚で捉えることのできない空気の表現を完璧に完成させてしまってる作品

私が生まれた年、35年前に公開されたアニメである

この先、どれだけ物理演算を駆使しても手書きの風
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もののけ姫(1997年製作の映画)

5.0

もののけ姫を今LIVE ZOUNDで鑑賞できる喜び

衣服に隠れた筋肉の動きまで伝わる繊細で力強いアニメーション表現

23年前のアニメなのに最新の技術だけでは太刀打ちできない圧倒的な躍動感

これは
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パラサイト 半地下の家族 (モノクロVer.)(2019年製作の映画)

4.9

色彩情報が失われる事で研ぎ澄まされる感覚

より際立つ音、登場人物の表情

感覚へ割り当てるリソース配分が変わる事で得られる情報は異なる

そしてそれが効果的に効くシーンと、逆に色彩情報が重要だったシ
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.4

スーサイド・スクワッドが残した唯一の功績
マーゴット・ロビーによるハーレイ・クインの爆誕

DCエクステンデッド・ユニバースが迷走しまくって、
もはや連続性は皆無なゴチャゴチャ感を突き進んでいる中で
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弥生、三月-君を愛した30年-(2020年製作の映画)

3.2

作品の構造から映画よりも連ドラの方が相性が良かったのは間違いないが
ワンクール尺で観せられても、それはまた違うかといった感じでなんともモヤモヤする

本作の功績はただ一つ波瑠が波瑠史上最高に可愛いので
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.0

まだ記憶に新しい東日本大震災
都内在住の私ですら自身が経験した地震の中では最も大きな揺れで
本当にヤバいと恐怖を感じるものだった

職場で今まで経験したことのない揺れを感じ
すぐにテレビをつけて情報を
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AI崩壊(2020年製作の映画)

3.7

入江悠の中でも「22年目の告白」の潮流な本作
個人的に好きな入江悠といえば「ビジランテ」なので過度な期待はせずに着席

似たような世界観で思い出すのは、
マイノリティ・リポートのプリコグ、PSYCHO
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

3.9

過ぎ去った4年の空白を埋められないまま様変わりした現実に戸惑う
どこかでこの夢が醒めないもんかと願うも非可逆な現実は淡々と時を進めていく

変わらずに続くものなんて無いことは理解はしているけど、こんな
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スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

3.1

分かりやすく邦画のダサい部分が濃縮されていて
それでもこのダサさが邦画の味なのかなと感慨深く思おうと努力するもすぐに無理だと気づかされる

スマホを題材に日常の延長にあるリスクを物語に落とし込めていた
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版(2018年製作の映画)

4.4

心の中でパンツァーフォーと叫ぶわけです

“ダイナミック完全版“です!!

配給のTWINさんに感謝です
バーフバリの時と同じく
ちゃんと完全版を届けてくれる

日本が世界最大の戦車大好き国家だという
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囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather(2020年製作の映画)

3.2

ポスターで刑事のバディものかと...
あらすじをちゃんと調べてから行くべきでした

待ち合わせまでの時間潰しに何かちょうどいい映画を一本...始まりはそんな気持ちです

劇場内に入るとまばらに座る女性
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.7

全編ワンカットに
ワクワクして
モヤモヤして
とりあえずメイキングが見たくなる

挑戦的ではあるんだけど…

ワンカットで得られるリアリティよりも、
計算的な異様なまでに作り込まれた虚構の世界が目立っ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.6

さてさて本作ナイブズアウトですが
あのライアン・ジョンソンです

スターウォーズの戦犯扱いされてる彼です

エピソード8は黒歴史なのか...
否、ライアン・ジョンソンは悪くない
ただアンマッチな起用だ
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静かな雨(2020年製作の映画)

4.1

映画館も自粛解除されるので、そろそろfilmarksを再開しようかと...

寝かしに寝かしたレビュを…一気にあげます

そう何を隠そう私は衛藤推しだったわけで

衛藤の2019年は乃木坂卒業からの、
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前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

3.7

間違いなく面白い展開になるはずなのに、
いまいち跳ねない感じで終始してしまったのは何故なのだろうか

プロフェッショナルのお仕事が凄すぎてカッコいい的な展開を過剰に想像していました

本作は有識者にヒ
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キャッツ(2019年製作の映画)

2.9

どうしよう...全然面白くない

ごめん...さっきから君たちが言ってる”ジェリクル”って何なのかな?

ジェリクルを教えて...意味が分からないまま結構進んじゃったよ
…内容も歌も全然入ってこない.
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.5

正義とは何かを問うのでは無く
真実とは何かを問うものである

この冤罪事件を複雑にしているのは、必ずしもリチャード・ジュエルが清廉潔白では無いという事である

本人はその行動の全てが正しいと思っている
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カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

2.9

下手な同人作品を見ているようで、まるでカイジらしい魅力がない上澄みだけをすすらされてる感覚...

邦画で描きがちな、荒廃したディストピアみたいな近未来の日本... もう見飽きました

その世界観のわ
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記憶屋 あなたを忘れない(2020年製作の映画)

3.5

記憶屋の力を借りずとも数日後には内容を全て忘れてしまいそうな...

伏線の張り方がとにかく下手で、序盤でオチが分かってしまう...よく言えば親切設計
もはやネタバレに近い形で”何故”や”誰”といった
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.7

画面の隅々まで岩井俊二
物語もキャラクターも岩井俊二

無理矢理なストーリーテリングだって岩井俊二なら全部オシャレに見えてしまうんだ
...そんな90年代と2000年代の狭間で失われてしまった思考
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