骨折り損さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

骨折り損

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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.8

シンビオートのCGが気持ち悪過ぎて惚れ惚れする。

映像は終始かっこいいし音楽はテンション上がるし、最高に楽しかったです!

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

しばらく籠の中にいた鳥は、籠が開いても外に飛んで行こうとしない。

ただなんとなく、ただ当たり前に、自分の行動範囲を決めつけていた。自分の人生の広さを決めつけていた。この映画を見て、その事実に気付かさ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.2

知らなければ、僕らは幸せだったのか。

さようなら、全てのエヴァンゲリオン。

それは、あの日の葛藤や苦悩、痛みや悔しさ、全てとのお別れ。

ありがとう。

かごの中の瞳(2016年製作の映画)

3.7

映像がずーっと格好良かった。

目が見えない人のPOVが多用されるのが印象的だが、もっと面白い演出できそうだなぁと思った。

目が見えるようになることで変化していく人格っていうのはとても面白い題材。ワ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.4

不条理劇の、その先へ。

なんだろうなぁ。ストレスが快感に変わるこの感覚。未体験なんだよなぁ。

そして危険だ。中毒になりそうだもん。

あぁランティモスぅもっと、もっとくれよその快感をぉおお。

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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.2

ただただ、狂おしいほど好きです!

たまにある、頭ではなんで好きかよく分からないけどとにかく好きな映画だった。

僕はおそらく人智を超えた不気味さとか奇妙さに惹かれてしまうようだ。

ヨルゴス・ランテ
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.8

少年が「ミナリ」だと思ってた。

そしたら、草の名前だったんですね。

そこが一番びっくりしました。

内容はといえば、丁寧に作られていてしっかり楽しめる。

でも今年のオスカー候補ということで期待し
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

わたしは貴族。

タイトルが『あのこは貴族』の割には貴族側の視点の方が多く描かれていたように感じた。もちろん貴族じゃない側の視点もあったが、どちらの視点も平等に描かれていて、良い悪いで解決しない深さが
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

すばらしき...
そう、すばらしき世界。

ネタバレなしの感想は諦めた。今作の感想を素直に言葉にしようと思ったら、タイトルの重要性がどうしても切り離せなかった。

「すばらしき世界」
観終わった後何日
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ビバリウム(2019年製作の映画)

4.3

ビバ・ラ・ビバリウム!

いやぁ頭おかしくて最高なんだよなぁ。

人間にある気持ち悪いものを見たいとか、狂ったものを見たい欲求ってなんなんだろな。不思議だ。

この映画は確実にイカれたものを見たい欲を
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ノンストップ(2019年製作の映画)

3.2

完全に『エクストリーム・ジョブ』にあやかったポスターだが、面白さは全然違う。

『エクストリーム・ジョブ』は最高なんです。あんなに腹抱えて笑える映画はそうそうない。あの映画大好きなんですよ。『ノンスト
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あの頃。(2021年製作の映画)

2.8

オーソドックスに、あまり面白くなかった。

何がハマらなかったとかではなく、単純に退屈した。117分という上映時間をしっかり確認して見始めたのに後半長く感じすぎて何度もこれで終わりか?いやまだ続くんか
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

バッドエンドにお花を添えたら、ハッピーエンドの出来上がり。

二人の人間の恋のお話。
はい、この二人は別れます。それはいいんです。恋愛なんてどこかを切り取らない限り、最後はバッドエンドなんだから。でも
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.5

余韻に、圧倒された。

映画を観る前に主題歌Familiaを聴いた時、全然ピンとこなかった。PVを見ても、ふーんくらいだった。

映画を観た後、Familiaで泣いた。狂ったように一曲だけを毎日リピー
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.2

凄く良さそうで、凄く良いって程ではなかった。

まず良いところ!
音楽は良いものもいくつかあった。盛り上がりが必要なところでしっかりとオーケストラが迫力を作っていて、映画館で観るべきものにしていた。ボ
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ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷(2020年製作の映画)

3.3

あまり怖くない。
面白くなくはないけど、変に時系列を複雑にするメリットがあまりないように思えた。もっとシンプルでよかった。

どうすればもっと良かったんだろうと色々考えたが、そもそも呪怨はもう良くね?
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.6

生きる意味を考えることは、どうやら無意味じゃないらしい。

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.2

正義を信じさせてくれ。

警備員のリチャード・ジュエルは警察を正義だと信じている愛国者。その純粋な正義心で不審物から多くの命を守った。

なのに国は、彼の信じた正義は彼を真っ先に犯人だと疑った。彼の正
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.2

あんなにメリル・ストリープにあたふたしてたアン・ハサウェイが。

『プラダを着た悪魔』をふまえて観ると、なんだか感慨深い映画だ。

とにかく楽しい。とにかく笑える。最高のFeel good movie
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.3

うーん、だな。

重いテーマを割とポップな色彩とテンポで描いているのはとても好みだったが、細かいところが雑だった印象を受ける。

「脚本を自ら届けに行くロードムービー」っていう大枠はちゃんとまとまって
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

佐々木!佐々木!佐々木!!

これ応援上映やってないんですか?

去年『宮本から君へ』の応援上映に行った時はあまり声を出せなかったけど、この作品なら全力で佐々木コールできる自信ある。てか、した過ぎるの
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ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.1

これはねぇ、久しぶりにちゃんとつまんなかったよ。

実はけっこう楽しみにしていたのにな。
犯人に情が湧く人質っていう設定自体は魅力的だし、その過程にとても興味があった。

しかし、肝心の「どう犯人に惹
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パターソン(2016年製作の映画)

3.7

同じような日常を贅沢に描く。
それだけで映画になる事が凄い。

特に大きな出来事は起きないが、なんだか主人公が気になる。

こんな映画を作れるって事は、映画を本当に分かっていて自信があるという事だ。
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.7

奥平大兼。怪物。

兎にも角にもこの新人に夢中になってしまった。

作品的には長澤まさみが演技派としての一面を見せるっていう触れ込みがあってこそ成立した企画なのだろうが、ごめん、長澤まさみを完全にこの
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おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.8

とても、とても哲学的な命のお話。

人は何故生きているんだろうとか、自分にはどんな価値があるんだろうとか、考え出したら止まらない宇宙みたいな疑問を、誰だって一度や二度考えたことはあると思う。

そんな
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目撃者(2017年製作の映画)

3.6

死ぬほどポスターカッコよくないっすか?

このポスターの一枚絵を一目見た時から物凄いワクワクして、なんの前情報も入れずNetflixで見てみた。

オープニングカットから、艶のある映像の質感と、美しい
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星の子(2020年製作の映画)

3.7

テーマや状況設定はとても興味深く、物語の求心力も十分にあったが、だからこそもう一歩先を見たいと思った。

それだけこの話にのめり込めたという事だけど、少し物足りなかった。

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.8

とても好きな映画だったが、最後に実際の映像が出てこなかったらもっと好きになれた。

あともう一つだけどうしても気になったのが、医者と主人公がおばあちゃんの前で英語で病気について話すシーン。異文化交流を
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だってしょうがないじゃない(2019年製作の映画)

3.9

出てくる人たちみんな優しくて、見ていて幸せな気持ちになった。

世界が少しでも良くなればいいな。

アダプテーション(2002年製作の映画)

4.0

自分の人生を創作の材料にする人はごまんといるが、自分の人生の行方を、自分をまんま主人公にして妄想する人はそういない。

この映画のタイトルは『Adaptation』、いわば翻案だが、この映画の原作はチ
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

こんなにも感想が書けなかった映画は初めてだ。

それには思いつくだけでも様々な理由がある。まず、LGBTを題材にしていてその描き方にトランスジェンダーの人が多様な見解を示しているところ。監督の娯楽か社
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脳内ニューヨーク(2008年製作の映画)

3.9

大好きな世界観なんだが、ちと難し過ぎる。

入り組んだメタ構造が面白いのだが、それがもう途中からかなり複雑化してきてけっこう置いていかれてしまった。

断片的に理解できるところを見つけては、ああーこう
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